多嚢胞卵巣の栄養素とシステイン

2015年10月26日

スムーズ

 

女性は男性や子供と異なる身体の構造を兼ね備えています。

年齢によってホルモンのバランスに変化が生じたり、多嚢胞卵巣のように女性特有の症状も出ることがあります。

 

確かオーストラリアの政府系機関の報告だったように記憶していますが、先進国の多くの女の子や女性は近年、ホルモンの働きが今まで以上に活発になっているのか、女の子の初潮を迎える年齢が直近100年だけでも2歳前後、平均的に早まってきていることが伝えられました。

 

女性の場合は毎月の周期は長年向き合うホルモンとの対話ともいえますが、子宮や卵巣はホルモンの影響も受けやすいことで知られています。

 

 

卵巣や子宮との付き合い:

女性に限らずいえることですが、日頃の食事や精神状態、睡眠、ストレス度や住環境などによってホルモンは影響を受けますが、女性の卵巣や子宮も例外ではなく、近年増え続ける症状の1つとされる多嚢胞卵巣と栄養素についての報告を目にする機会も増えているように思います。

 

 

多嚢胞卵巣と栄養素:

近年報告される多嚢胞卵巣と栄養素についての報告に時々出てくる栄養素の1つがNアセチルシステイン(NAC)です。

 

以前行なわれた多嚢胞卵巣症で平均23歳で、体内の脂肪と関係する値のBMIが23.5kg/m2程度で、かつ多毛で月経周期が乱れがちの100人の女性がランダムに選出された調査でもNアセチルシステインが使用されていました。

 

同調査ではメトホルミンという薬(1日に500mg x3回)、又はNアセチルシステイン(1日に600mg x3回)で24週間にわたり摂取し続けたところ、両グループ共にBMI、多毛、インスリンレジスタンス、ホルモンのテストステロン、LDLコレステロール値のすべてにおいて改善されたことからも、専門家は多嚢胞卵巣症と栄養素の関係でNアセチルLシステインは明確な理由は定かではないものの、良い働きが確認できたと伝えています。

 

ホルモンに関する栄養素はサプリメントも含め、婦人科にご相談されながらすすめることをおすすめします。

 

 

卵巣:

対をなす女性の生殖腺で、卵または生殖細胞を含む、間質は血管に富む結合組織で、卵を内部に包み込む多数の卵胞が存在する。(ステッドマン医学大事典より引用)

 

 

Oner G, Muderris. Clinical, endocrine and metabolic effects of metformin vs N-acegyl-cystein in women with polycystic ovary syndrome. Eur J Obstet Cynecol Reprod Biol. 2011;159:127-131

 

NアセチルLシステインについての説明

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