Lカルニチンと運動の持久力や疲れ
2015年08月08日
Lカルニチンは燃焼系のダイエットなどで一般的に知られますが、近年の研究で運動前にLカルニチンを摂取することで持久力やスピート、疲れ具合にも好影響を与えることが報告されました。
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Lカルニチンとスポーツの調査:
26人のプロフットボール選手を対象に、Lカルニチンを摂取することでの身体の状態の変化を評価する調査が行われました。
各選手はLカルニチンを運動前に各3gと4g、それに見せかけだけの偽ものであるプラセボをフルーツジュースで飲んでから、走る運動テストを行った調査です。
走るスピードを時速8kmから開始して、それから時速10kmに設定し、以降3分毎に時速を1kmずつ増やしていき、選手がついていけなくなるところまで増やし続けたものです。
研究者らはランニング中に、それぞれの心拍数、血中の乳酸濃度値を各スピード増加前に測定し、それぞれを評価しました。
1週間後に再度同じことを繰り返して測定が実施されました。
研究者らは、Lカルニチン摂取グループがプラセボグループよりも今回の調査においてはランニングのスピード、持久力、疲れ具合と関わる血中乳酸濃度も良い数値を見出し、Lカルニチンの優位性を見出したと報告しています。
Lカルニチン:
アミノ酸の栄養素に属し、エネルギーの生産に大きく関わる大切な栄養素です。
脂肪酸を燃焼させるミトコンドリア細胞内に運ぶことも役割の1つとして知られるのがカルニチンです。
食べ物とカルニチン:
カルニチンを豊富に含む動物性の食べ物として、ヤギや子羊、牛肉、豚肉の順に多くふくまれています。
他にもロブスターや岩牡蠣にも含まれます。
Gamze EO, et al. J strength Cond Res. 2013 Nov. 20.
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