プロバイオティクスと解毒と妊婦

2015年03月05日

ビフィズス菌プロバイオティクス

 

妊婦と水銀等の汚染物質:

洋の東西を問わず、とりわけ妊婦や授乳中、特に小さい子供を持つ親にとっては現代は鉛や水銀などの重金属と向き合う必要性を感じさせる時代になっています。

 

アメリカでは1990年代には妊婦が食べる魚の量は一週間に1回程度と言われていましたが、同時に当時から魚に含まれるDHAEPAオメガ脂肪酸については妊婦にもお腹にいる子供に限らず大人にとってもも良い影響を及ぼすことが発表されていました。

 

日本でも近年は妊婦や授乳中の女性においてはマグロなどの大きな魚よりも小魚や青魚を食べる傾向にあるようになってきているのかもしれませんが、魚は私たちにとってなくてはならない食生活の一部で有益な点も多いことからも大々的には報告はなされていないのが現実ではないでしょうか。

 

 

妊婦や子供とホルモン剤や抗生剤:

自然資源が豊富に存在し、オーガニック(有機)栽培が盛んで国内外に広く愛される環境にあるカナダでは環境汚染についての研究も盛んに行われているのだそうです。

 

カナダの西オンタリオ大学とラウソンヘルスリサーチインスティチュートのグレガーレイド博士によると8年前にはスーパーなどでホルモン剤や抗生剤を使用せずに育つ平飼い鳥を求めていても誰も聞く耳を持たない状態だったために、販売もされていない状況であり、どこにいっても同じような状況だったのが、近年の需要の変化と安全性についての関心の高まりで、特に妊娠を予定しているカップルや妊婦、授乳中、小さな子供を持つ親、安全性の高い食品を求めたい人びとの間で関心がとても高まっていることを報告しています。

 

 

プロバイオティクスと解毒

レイド博士と研究グループが行ったヨーグルトに含まれる限られた種類のラクトバチルス・ラムノサスのプロバイオティクスの研究報告の中には、体内の一定の水銀をはじめとする重金属と環境汚染物質を減らすことと、妊婦においては78%軽減する内容を盛り込まれた報告もあります。

 

そのラクトバチルス・ラムノサスの限られた種類のプロバイオティクスの研究費用の一部はマイクロソフト社創立者でもあるビルゲイツ氏とメリンダ夫人の財団からレイド博士への出資を受けておこなわれた研究によるもであることを追記しておきます。

 

人工的な手を加えたあまりにも効率的な農業や飲料水を供給することの追求など人間や企業優先を掲げてきた結果、鉛や重金属をはじめとする副産物問題に発展していることは容易に想像できるといえます。

 

またそれらの環境汚染物質が人体にもたらす影響は未知数とされてきたものの、研究報告の中には鉛や水銀などの汚染物質がさらされることによるとりわけ子供に与える神経や認識の遅れの発展にもつながっているという指摘や、住環境や食生活によっては妊婦や小さい子供に与える影響も考えておく必要性が指摘されています。

 

 

環境汚染とプロバイオティクスをもちいた調査:

Lawsonリサーチラボによって公表されている調査では高い環境被害を持つビクトリア湖周辺のタンザニア地域において妊婦60人と、学生44人の体内にどの程度の水銀や鉛が含まれているかの調査を行ったところ、一般のカナダ人の最大7倍にあたる水銀をはじめとする環境汚染物質が体内で発覚されたと記載されています。

 

調査では彼らに対してラクトバチルス・ラムノサスのプロバイオティクスを10CFU(コロニーフォーミングユニット)含むヨーグルト250gを19日間にわたり摂取したところ、子供には多少の有益性が確認され、妊婦においてはより有益であることが確認されたことから調査期間を平均102日間に延長したところ最大で鉛においては26%、ヒ素においては78%をプロテクトしたことが公表されています。

 

 

日本人と食:

上記の調査はヨーグルトの消費量が多いカナダでラクトバチルス・ラムノサスに属する限られたプロバイオティクスを使用した報告でしたが、日本で同様の食品を食べ続けることは困難とも言えます。

 

継続性と有用性の両方を考えた場合、日本ではプロバイオティクスほどではないかもしれませんが、味噌や大豆など発酵食品や海藻、旬の野菜や果物に根菜類など、汚染物質が限定される小魚や青魚にも含まれるDHAやEPAをはじめとするオメガ3脂肪酸などをはじめとする食材や地域や旬の食べ物も豊富にあります。日本では政府の発表で過去20年間において生鮮品である果物と野菜の一人当たりの年間消費量は減少をたどっており、代わりに台頭しているのは加工された食品です。

 

妊婦や授乳期間中、小さい子供に限らず、病気になりにくい生活をおくるためには今一度、早急に見直すことが求められているのではないでしょうか。

 

 

参照:

Sep/Oct, 2014, Vol.5, #5 doi:10.1128/mbio.01580-14

 

関連栄養素(本文とは関係ありません):

乳酸菌・ビフィズス菌

ラクトバチルス

 

 

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