低脂肪の食事はダイエットが成功しにくい?

2017年04月24日

健康

 

低脂肪の食事をもちいたダイエットは長年人気が続き、今でも低脂肪を心がけている人が多いようです。

低脂肪の食事で体重が落ちたりダイエットが成功するのでしょうか?違う観点から観てみることもおすすめです。

 

低脂肪ダイエットはカロリーを気にする理由?:

そもそも低脂肪の食事にするのは食べ物に含まれる油が体内で脂肪と同じようなイメージがあるからでしょうか?

それとも油はカロリーが高いから太りやすいというイメージでダイエットに向かないということになるのでしょうか?

今でも脂肪を含む食事を控えることでダイエットをこころがける人も少なくないように思いますが、いくつか人気のブームを観ると矛盾に気づきます。

近年人気になったエゴマ油やココナッツオイル、亜麻仁油などは油であるというだけでも一般的には2倍もカロリーが高いのに健康や美容やダイエットのシーンに出てきます。

カロリーでもう1つ不思議なのは、和食の定番とも言える納豆や魚に含まれる脂肪も同じようにカロリーは高いのに、それらの食品を食べることはアレルギーが無い一般的な人にとってはダイエットにつながるということです。

カロリーは熱量で示されるようにエネルギーの値であり、ダイエット=カロリーというわけではなさそうです。

 

脂肪について理解する:

食べ物に使われる脂質である油は脂質の質はさておき、満腹感やお腹がすきにくくなる働きもしてくれます。

食べた後に再び空腹感を覚えるまでにかかる時間は炭水化物、たんぱく質、脂肪によって下記のように異なります。

炭水化物: 45分〜1時間

たんぱく質: 2〜3時間

脂質: 4時間

 

低脂肪の食事ダイエットが成功しにくい理由の例:

パンやお米など炭水化物が中心の食事をした後に、お腹が満たされない場合や、食べてしばらくするとまたお腹がすいたりする経験はありませんか?

一般的な炭水化物は食べた後に血糖値を急に上昇させ、1時間もすると今度は血糖値が急降下するといわれています。

そのために炭水化物を食べた後は特にぼーっとしたり、眠気を感じたり、集中や記憶力がさえないのは、血糖値にチカラを奪われているからといえます。

食べてしばらくするとまたお腹がすくので我慢をするか、また食べるかということにつながりやすく、結果としてダイエットは成功しにくくなります。

ダイエットの視点の他に、最近の報告の中には炭水化物ばかりの食事を続けることで、認知症リスクが400%向上するというものもありますので、過度な炭水化物の摂取には注意も必要といえます。

 

脂肪の場合は食べても血糖値に影響はあまりなく、お腹が満たされて持続する時間も長いためにカロリーは高いとはいえ、脂肪=悪者とはなりません。

その反対に脂肪の摂取量を減らす低脂肪が中心の食事のダイエットで太ることも珍しくありません。

砂糖類を完全にやめていても炭水化物が中心の食事が続くと太ることにもなり、良いダイエットにはつながりにくいといえます。

日本でも糖尿病を発症したり予備軍が多いのは炭水化物が中心の食事であったり、脂肪やたんぱく質が少なすぎることが原因にもなっているようです。

アメリカでも脂肪についての理解が間違っていたことが近年話題になっており、低脂肪ダイエットが長年続いた分、糖尿病や認知症に発展している人が多いことが報告されています。

 

脂肪の質が大切:

脂肪になるのは炭水化物や砂糖との組み合わせが良くないか、摂取している脂肪自体の質に問題があることが考えられます。

良い油と悪い油を見分けることがダイエットにも欠かせません。

スナック類やデザート類、パン類に多く含まれている人工的な油のトランス脂肪酸をはじめ、キャノーラ、ひまわり、コーン、大豆などいわゆる大きなプラスチック容器に入ってスーパーなどで安売りの対象になっているものの多くは注意が必要な油に分類されます。

良い脂質の例としては、EPAやDHAのように魚に含まれるオメガ3脂肪酸をはじめ、エゴマ油、亜麻仁油、ごま油、ココナッツオイル、オリーブオイル、ギーやバターが挙げられていることが多いと思います。

ちなみに高カロリーのバターには酪酸(ラクサン)やビタミン類を豊富に含み悪い脂質に含まれていません。

 

糖尿病センター長のおすすめ:

アメリカのハーバード糖尿病センター長による話しでは、治療には良い脂肪が中心で炭水化物の摂取量は極端に少ないと伝えており、糖尿病治療の食事栄養素のバランスは下記の通りです。

脂質: 70%

たんぱく質 20%

炭水化物 5%

日本とアメリカではもちろん食事の文化も内容も大きくことなります。

また脂質やタンパク質の内容についても和食と洋食ではその内容にも大きな差があります。

そのために一概にはいえないものの、上記のことからもダイエットの視点では、低脂肪の食事はダイエットにつながりにくく、成功しにくいということに一定の理解もできるのではないでしょうか?

 

 

参考にした情報:

糖尿病サミット(米国開催)

2016年4月25日

マーク・ハイマン医学博士のインタビュー

 

甲状腺症状ハッカー

血糖バランス p.2

イザベラ・ウェンズ医学博士

 

情報ページ:EPAとは?

DHAとは?

オメガ3脂肪酸とは?

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