睡眠に対するダイエットや食事の影響
睡眠は、食事と同じように、人生の重要な部分です。
睡眠のメカニズムは部分的にしか明らかになっておらず、様々な方向から研究が続けられています。
中でも、食事と睡眠には大きな関連があると言われています。
睡眠不足は、日中のパフォーマンスを低下させるだけでなく、肥満や高血圧などの心血管系疾患の危険因子であるとも考えられています。
質の良い睡眠をとるための食事にはどのようなものがお勧めされるのでしょうか?
Contents
・良い睡眠とは
「ぐっすり眠る」という表現がありますが、良い睡眠とはどのようなことを言うのでしょうか?
「睡眠の質」という用語は厳密には定義されていません。
しかし、良い睡眠をとった後には疲れが取れる、効率よく仕事や勉強が出来るなど翌日のパフォーマンスが向上するなど、生活の質も上がり、ダイエットにも効果的と言われます。
・ダイエットと睡眠
ダイエットに関しては、睡眠不足の状態だと自律神経が正常に働かなくなり、空腹ではないのに空腹と感じてしまったり必要以上に量を食べてしまったりということが起こる場合があるようです。
つまり、ダイエットのためには質の良い睡眠が必要ということになり、痩せるために食事を制限することよりも、良い睡眠をとることのできる食材を選んで食べることもまた必要となります。
・良い睡眠をとるための食事
では、質の良い睡眠をとるための食事にはどのようなものがお勧めされるのでしょうか?
言うまでもないことですが、まずはバランスのとれた食事をとることが大切です。
そのうえで、カフェインを制限する必要があります。
カフェインは一般的に睡眠の質と量にいくつかの悪影響を与える可能性があることがわかっています。
睡眠が短い人ほどカフェインの消費量が多くなり、睡眠の質が低下した人の方が消費量が多いことを示すデータも出ています。
せめて午後からはカフェインの量を減らすようにしてみるとよいかもしれません。
また、トリプトファンを摂取することがお勧めです。
トリプトファンは、睡眠を促す成分であるセロトニンを分泌させます。
必須アミノ酸であるトリプトファンからセロトニンがつくられ、さらにセロトニンから睡眠ホルモンであるメラトニンがつくられます。
トリプトファンは、バナナや牛乳、ヨーグルト、大豆などにも多く含まれます。
バランスの良い食事に加えてこれらの食材を意識的に増やすことを心掛けてみましょう。
食生活の見直しで、大幅に睡眠の質が上がるかもしれません。
健康な毎日やダイエットのためにも、睡眠を大切にしましょう。
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