妊娠中の妊婦や不妊治療の女性とたんぱく質の食べ物や食事とダイエット?

2019年07月26日

健康

妊娠中や不妊治療中あるいは検討をしている女性や男性に、人気ダイエットにもなっているたんぱく質の影響や食べ物や食事との関連性はあるのでしょうか。

報告されていることから、食べ物や食事でできるヒントを探ります。

前回、炭水化物中心の食べ物や食事と妊娠中の妊婦や不妊治療の女性について調査報告されていることをご紹介致しました。

食べ物や食事に含まれる炭水化物の高低によって不妊や妊娠の可能性が示唆された調査報告に驚かれた方も多いかもしれません。
炭水化物を制限するダイエットの影響を受けている人もおいでかと思います。

日ごろの食事が影響をしているとは考えもしなかったと思われた方の中には、早速食事に留意しはじめた人もいるのではないでしょうか?
今回は、たんぱく質と食べ物や食事について報告されていることを一緒に考えてみたいと思います。

食べ物や食事によるダイエットとたんぱく質の割合?:

ケトン体を利用したケトダイエットやパレオダイエット、糖質制限やグルテンフリーダイエットなどを耳にしたり、実際に実行している人もいるのではないでしょうか。
そのような場合、炭水化物の摂取量が低くなるということは、たんぱく質を含む食べ物や食事をする機会が増えることを意味します。
一般的に健康を維持するためにおすすめされるたんぱく質の摂取量はどの程度なのでしょうか?

今までにご紹介してきた調査報告を基にした場合では、食事に占める割合の10%程度が、健康や予防にはおすすめといえるのかもしれません。
では、動物性たんぱくと植物性たんぱく質は、妊娠期間中や不妊治療中などで違いはあるのでしょうか?

たんぱく質と不妊や妊娠との関連性?:

動物性と植物性による由来のたんぱく質の摂取と排卵不妊の関連性について調査された報告があります。
その調査には18,555人の女性で、かつ不妊履歴がない既婚女性で妊娠を予定する夫婦を対象にして、8年間にわたり追跡調査を行ったものです。
結果として食べ物や食事と排卵不妊の発生率の関連性が確認されたことが報じられています。
期間中には438人の女性が排卵不妊となっていたようですが、食べ物や食事で動物性たんぱく質よりも植物由来のたんぱく質の方が結果的に妊娠に導かれた数が多かったというものでした。
更には、食べ物や食事での総エネルギー量で、植物性たんぱく質を5%程度消費することで、排卵不妊となるリスクや可能性が約50%も低くなる結果となったそうです。

前回のブログとこの調査報告を重ねて考える限りでは、炭水化物を減らして、動物性から植物性たんぱく質に切り替える食事をすることは不妊治療や妊娠を希望される方々にはおすすめの方法と言えそうです。

妊娠や不妊、健康維持から予防までを考えた場合、炭水化物やたんぱく質以外にも脂質についても考えておきたいものです。
詳しくは近日中に報告するとして、デザート類やマーガリンなどに含まれる人工的な油のトランス脂肪については、他の良質なオメガ3などの油の代わりに消費されることで、排卵不妊のリスクを高める可能性が高まることが報告されています。
他の栄養素についても、次回にヒントを探っていきたいと思います。

参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18226626
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17209201
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28340360
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17882137

オメガ3脂肪酸とは?

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