オリーブ葉エキスのオリウロペインと血糖代謝

2015年07月15日
オリーブの葉エキスのオレウロペイン

オリーブの葉エキスのオレウロペイン

 

オリーブの葉に含まれる強いポリフェノールのオレウロペインが血糖代謝をサポートとのする報告がなされています。

2013年3月発表の研究報告によると、オリーブの葉エキスに含まれる強いポリフェノールの一種であるオレウロペインのサプリメント補給で、メタボリックシンドロームに発展するリスクの有る人たちにおけるインスリンの感受性を促進することが伝えられました。

 

日本でもお腹周りの脂肪が多いメタボリックシンドロームは、高血糖や高血圧、糖尿病と大きく関わるインスリンの感受性やグルコース不耐性の土台となる要因で知られています。

 

お腹周りの肥満は、近年の研究で、認知症への発展性ともつながりがあることも報じられているだけに、留意が必要です。

 

研究内容と結果:

平均年齢46歳の中年男性で肥満度を判断する測定で一般的に知られるBMI(Body Mass Index:ボディマスインデックス)が平均28kg/m2の人たちに12週間の間、毎日強いポリフェノールのオレウロペイン51.1mgとヒドロキシチロソール9.7mgを含むオリーブの葉エキスのサプリメントを摂取するグループと偽粒であるプラセボを摂取するグループに分けて観察が行われました。

研究者らはインスリン感受性やグルコース値、インスリンや脂質、サイトカイン値などの指数と経過を結果を評価しました。

さらに、動脈硬化の測定でもある血圧、体組成、頸動脈中内膜の暑さについても評価しました。

 

研究者らは、偽粒と比較したポリフェノールのオレウロペインを豊富に含んだオリーブの葉エキスのサプリメントを用いた今回の研究で、15%のインスリン感受性の改善と、28%のインスリンを蓄積したり放出する細胞の脾臓のベータ細胞の応答性の改善を発見したと報じています。

また、オリーブの葉エキスのサプリメントで、サイトカインインターロキシン6とインスリン様成長因子結合たんぱく質のIGFBP-1とIGDBP-2のレベルが増加したことを確認したと報告。

 

結論として、研究者らは中年男性の体重過多にポリフェノールのオリーブ葉エキスのサプリメントを用いた12週間の調査では、インスリン感受性と脾臓ベータ細胞分泌能力において、大きな改善を示したと伝えています。

 

参照:de Back M, et al. PLoS One. 2013;3:e57622.

 

説明ページ:オレウロペイン

ポリフェノール

オリーブ葉エキス

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