ビタミンCの栄養素やサプリメントと風邪

2014年10月10日

家族

 

風邪を引いた時に、あなたはどのような対応をいたしますか?

とりあえずすぐにかかりつけの病院の担当医の先生に診ていただく人、市販薬を服用する人、氷水などでおでこなどを冷やす人、水分以外に何も食べたり飲んだりせずに睡眠を充分にすることで風邪の状態で体温が落ちてくることを待つ人・・・

快復したいがために起こす行動は人それぞれですが、人によっては今後の対応策の1つとしてビタミンCのサプリメントの活用を摂り入れようとすることになるかもしれません。

 

アメリカにあるアリゾナ州立大学とがん治療センターの共同研究による若い男性群におこなった調査によると、毎日のビタミンCのサプリメントを摂取することで毎週の活動レベルを高めると共に、風邪を引きにくくすることができる利点が存在することを報告しています。

(偶然にもつい数日前の医療と健康のテレビ番組でも運動をして筋肉が多い人の方が筋肉が少ない人よりも風邪になった時に体温を下げやすいと番組内で紹介されていました。)

上記の共同研究では18歳から35歳の健康的で喫煙をしない28人の男性に8週間にわたってビタミンCのサプリメントを毎日1,000mg(1g)摂取してもらった調査です。

ビタミンCのサプリメントを摂取したグループでは最後の2週間の時点で測定した際に肉体的な活動レベルが40%増加したために、疲れにくくしている可能性が示唆されています。
同じく、ビタミンCと風邪の関係の異なる調査では調査した数が少ないものの、マラソンランナーが風邪を引くことを50%軽減する内容の調査も存在しているようです。

 

ビタミンC栄養素入りのサプリメントについて:
一般的にサプリメントとして販売されているビタミンCの多くは、アスコルビン酸と呼ばれるビタミンCの成分の一種が使用されていることが多いのが現状です。
ビタミンCは加熱や高温、高湿を苦手とする栄養素の1つのために錠剤になっているビタミンCの場合は生産工程においての加熱を心配する必要性があります。

 

おすすめのビタミンC摂取方法:
ビタミンCはサプリメントで摂取した場合でも一般的には6時間程度で体内での役割を終えてから排出されるために一日に何回に分けての摂取がおすすめです。

技術の発展のおかげでビタミンCの栄養素でもエスターCと呼ばれる部類の栄養素は一般的なビタミンCと比較した場合に体内での持続性がうたわれており、特に美容界やアンチエイジングに関連する場合に人気となっています。

サプリメントの役割は食事や薬の代わりになるものではありませんので、食べることを差し置いてビタミンCをはじめとするサプリメントに頼ることは本末転倒ということにもなりますが、普段の食事だけでは不足しがちな栄養素を補足するという役割の目的で使用することは健康な毎日をおくるための選択の1つとして検討に値するといえるのではないでしょうか。

 

 

参照にした文献:
栄養素(Nutrition)

2014年度 第6号 ナンバー7

2572~2583頁

No.6072572

 

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