セリアック病の自己免疫障害とグルテンを含む食品

2017年07月12日

小麦グルテン

 

セリアック病は先進国で特に増えているようですが、自己免疫障害はとりわけ日本でも急増中と言われています。

グルテンを含む食品を食べる年数が増えるほどセリアック病と自己免疫障害の症状も出やすいという報告も出ており、グルテンを含む食品に対して理解しておくこともおすすめです。

 

自己免疫障害とセリアック病:

お腹や腹腔という意味を持つセリアックに関わる疾患で腸内環境との関わりが大きいといわれるセリアック病は数十年前迄は日本国内ではほとんど耳にすることが無かった症状の1つといえます。

セリアック病はアレルギー体質の人の数が増えると共にその比率も比例して上昇していることも特徴の1つであることがわかります。

自己免疫疾患で知られる自己免疫障害は、いわゆる自分の身体が体内に入ってくる食品の多くに対して、自らの身体を守ろうとして自分の免疫組織を攻撃する症状ですが、身体にとって悪いものばかりではなく良い栄養素や食品に対しても反応をすることが悩みの種になっています。

 

セリアック病の自己免疫疾患とグルテン:

最初は食品ではパンや麺類、スイーツ等に多く含まれている小麦などに含まれるたんぱく質のグルテンや、乳製品、大豆、トウモロコシなど日本でも多いアレルギー反応で私たちに知らせようとすることが初期段階としてあることがセリアック病も自己免疫障害についても少なくないようです。

特に腸内環境と関係が大きいことからも便秘や下痢、胃腸の張りなどが伴うことが多いともいわれます。

 

なぜグルテンを含む食品か:

ではセリアック病や自己免疫症障害はなぜグルテンに含まれるたんぱく質が入った食品に反応しやすいのでしょうか。

アレルギー反応を身体が示す場合に、まずパンや麺類、そしてスイーツなどの食品に含まれている小麦粉のグルテンたんぱく質に最初にアレルギー反応を示す人が多いことが関係していることはまず理解できる点かと思います。

2016年の報告だったかと思いますが、ハーバード大学の研究グループの報告によると現在の小麦粉等に含まれるグルテンは品種改良や遺伝子組換えが進んだ挙げ句、体内で完全に消化しきれずに昔のような食品として身体が認識できずにいることからも、地球上の誰1人として現在の品種改良や遺伝子組換えが進んだ小麦粉を消化できないことについて報告されていることが、セリアック病や自己免疫症疾患とも関連しているとも考えられています。

 

グルテンを食べる年数とセリアック病や自己免疫疾患:

医学についての報告をまとめているアメリカの政府機関系の情報機関ともいえるPubMedは日本でもパブメドとして親しまれ、信頼される情報の1つとして活用されているのですが、その報告の中にグルテンを食べる期間年数とセリアック病や自己免疫疾患との関連性について調査報告した内容が掲載されています。

909人のセリアック病の自己免疫障害と診断されている患者の方々に対して、パンや麺類、スイーツをはじめとする加工食品を食べている年数との関連を調査したところ、高い確率でグルテンを含む食べ物を食べる期間が長いほど、セリアック病や自己免疫疾患の障害を患っている人も多くなるという結論がその調査では報告されています。

原文は英語ではありますが、その研究報告の詳細について興味が有る方は情報源を下記に記載しますので、英語か日本語訳にするなどして確認をすることもおすすめです。

 

私たちの健康を左右する60%以上は日頃から私たちが口にしている食品であることが報告されています。

あまりにも品種改良や遺伝子組換えが進んでしまった食べ物については、私たちの身体が残念ながら食べ物として認識してくれない可能性があることも考えられます。

今回のようにグルテンを含む食品とセリアック病や自己免疫障害だけに限らず言えることですが、多くの症状や疾患についても品種改良や遺伝子組換え食品との関連性について考えられる可能性もあることからも、食べ物を選択する場合には心に留めておくことがおすすめといえます。

 

参考にした情報:

https:://ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10419909

Gastroenterology. 1999 Aug;117(2):297-303.

 

 

 

 

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