メタボリックシンドロームは歯周病菌との関連?
メタボリックシンドロームは、多くの慢性疾患と相関しており、これまでも様々な研究が行われ、治療の現場でも生かされてきているようです。
メタボリックシンドロームは、おなかの脂肪がつくことから意識される方が多いかもしれませんが、過剰な腹部脂肪以外にも、血圧の上昇、血糖値やコレステロールの上昇も含まれます。
その原因は、食べすぎや加齢によるものと認識されることが多いようですが、実際には、身体の慢性炎症と、歯周病菌との関連も少なくないようです。
メタボリックシンドロームと歯周病
歯肉の隙間の病原体とメタボリックシンドロームの相関関係を調べたある研究があります。
それは、111人の被験者を対象としたもので、3つのグループに分けて行われました。
グループ1は、歯周炎またはメタボリックシンドロームののいずれの治療も受けませんでした。
グループ2は、抗炎症性の特別な食事療法を取り入れました。
グループ3は、食事療法に加え定期的な運動も取り入れました。
その結果、グループ1において、歯周病原菌が増加したことがメタボリックシンドロームの進行(脂肪量、内臓脂肪などの増加)と相関して認められました。
グループ2と3は、歯周病を含む数値の改善が認められました。
この研究により、抗炎症性食事療法は、歯肉炎症の減少を促進することがわかりました。
それはつまり、歯周病の発症および他の慢性疾患による直接の原因となる歯肉中の病原性細菌が減少することによるものだということがわかりました。
歯周病と全身性疾患
口腔内の健康状態を良好に保つことは、全身の健康にとって不可欠です。
歯周病と全身性疾患との関連に関する知識は急速に高まっています。
一般的に歯周炎がもたらす可能性がある疾患には、心血管疾患、糖尿病、呼吸器、内分泌、筋骨格、および生殖器系関連の異常、低出生体重児などがあります。
これらは、多くの研究者によりますます研究が進められています。
研究によると、口腔内の状態や口腔疾患は、健康に問題があることを示すマーカーであるだけでなく、慢性健康状態の発症に影響を与える重要な決定因子でもあることが明らかになっています。
歯周病を防ぐ栄養素
歯周炎は、歯肉縁の下の微生物プラークバイオフィルムの発達によって始まる慢性炎症性疾患です。
病原性バイオフィルムは歯周炎の原因の一つではありますが、それだけでは歯周炎を引き起こすには不十分であり、
遺伝的素因、ライフスタイル(食生活、喫煙など)、および環境要因が含まれます。
歯周病を防ぐ栄養素には、次のようなものがあります。
–ビタミン(ビタミンA、カロテノイド、ビタミンB複合体、ビタミンC、D、E、およびコエンザイムQ10)
–ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウム、銅、マンガン、セレン)
–オメガ3
まとめ
メタボリックシンドロームは、食べすぎや遺伝によるものだけでなく、歯周病菌との関連も高いということがわかりました。
歯周病は全身の疾患に関わる重大な疾患です。
歯周病から身を守るには食生活を含むライフスタイルの改善がカギとなります。
ビタミン、ミネラルをはじめとしたいろいろな栄養素を含む食品をバランスよく、よく噛んで食べることで、歯周病、そして歯周病から派生するメタボリックシンドロームや心疾患を含む全身疾患から身を守ることにつながります。
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引用文献:
Correlation of Periodontal Bacteria with Chronic Inflammation Present in Patients with Metabolic Syndrome
Periodontal Disease and Systemic Diseases: An Update for the Clinician
The impact of periodontal infections on systemic diseases. An update for medical practitioners
Effect of micronutrient malnutrition on periodontal disease and periodontal therapy
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