日中の眠気や疲労感が強い方へ-睡眠時無呼吸症候群について

2021年11月26日

健康予防と食べ物や食事

誰でも一日の終わりにはぐっすりと眠って次の日に備えたいと願うと思います。

実際に、良質な睡眠をとることにより、翌日のパフォーマンスが良くなるばかりかメンタルの安定や適度な減量につながります。

結果的に寿命にも影響してくることは言うまでもありません。

もし、ぐっすり眠れているつもりでも、日中に強い眠気が何度も訪れる、夜中に何度も目を覚ましてしまうなどに思い当たる場合は、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

睡眠時無呼吸症候群とは、様々な原因により睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患です。

一般的に多いのは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる疾患で、その原因は、肥満や遺伝、咽頭扁桃肥大などが考えられています。

さらに近年ではアレルギーによる閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者も増えてきています。

・睡眠時無呼吸症候群と心疾患

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者は、かなりの数の心血管疾患との関連があるとされています

特に、睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係は常に多くの注目を集め議論されています。

睡眠時無呼吸症候群患者の高血圧の有病率は50~58%にも上ります。

このことから、睡眠時無呼吸症候群とインスリン抵抗性、心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈などの病状との因果関係は常に取りざたされています。

・睡眠時無呼吸症候群と自動車事故

長年にわたり、交通事故は世界で重要な懸念事項であり、運転中の過度の眠気が多くの自動車事故に関与していることが考えられてきました。

最近では睡眠時無呼吸症候群患者の自動車事故の割合が増加しています。

これが睡眠時無呼吸症候群の特徴である日中の眠気に起因するものということは疑いようもありません。

・睡眠時無呼吸症候群とアレルギー性鼻炎

研究により、アレルギー性鼻炎は睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠障害の一因となる場合があり、その重症度をより増悪させる可能性があることが示唆されています。

アレルギー性鼻炎は、次の2つのメカニズムによって閉塞性睡眠時無呼吸を発症するリスクを高めるとされています。

1.鼻抵抗の上昇による気道抵抗の増加および

2.下顎骨を下方に動かす口呼吸からの咽頭直径の減少。

アレルギー性鼻炎において高い確率で見られるヒスタミンなどの炎症も、閉塞性睡眠時無呼吸における睡眠の質を悪化させることも示されています。

このようなことから、アレルギー性鼻炎を治療することで、無呼吸の重症度を下げ、睡眠の質を改善する可能性が示されています。

・睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群にはいくつかの治療方法が考えられます。

-減量
患者が肥満の場合、上気道周辺の脂肪の重さによる狭窄を改善するため減量が効果的な場合があります。
-アレルギー性鼻炎の治療
-マウスピース療法
-外科的手術により気道を広げる

・まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている本人は気づかないことが多く、一人暮らしの方などは特に注意が必要な疾患です。

一見無症状に見えますが、合併症として肥満、高血圧、高脂血症、不整脈、多血症、虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病などの危険性もあります。

日中の眠気は交通事故などを引き起こす可能性もあり注意が必要です。

原因や治療法の一つに、アレルギー性鼻炎があります。

アレルギー性鼻炎は、持っている人が大変多いため、日中の眠気に少しでも心当たりがある方は気にしてみると良いかもしれません。

また、太りすぎの方は、少し減量をすることもおすすめいたします。

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引用文献:
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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21243794/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19050422/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22420169/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/52/1/52_13/_article/-char/ja/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1%E5%91%BC%E5%90%B8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

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