高脂血症を改善するためのおすすめの食事方法と生活習慣

2021年02月10日

食べ物や食事で健康と予防

血中のコレステロールが多すぎる状態の高脂血症は、食事または生活習慣により改善できるのでしょうか?

高コレステロール血症と食事の方法や生活習慣で健康のヒントを探ります。

●高脂血症(高コレステロール血症)

高脂血症(高コレステロール血症)は、ほとんどの場合何の症状も感じないようですが、高脂血症になると心血管疾患を発症するリスクが高まり、脳卒中などによる死亡のリスクが高まることが報告されています。

高脂血症の人は、正常な総コレステロール値の人と比較して、心血管疾患を発症するリスクが約2倍になるとのことでした。

また、心血管系疾患は新型コロナウイルスの重症化とも関わることが分かっているため注意が必要といえます。

高脂血症の約60%以上が遺伝的に決定されていると推定されており、環境などの影響とは無関係に発現します。

コレステロールを細胞に輸送するタンパク質(リポタンパク質)には、LDL(悪玉コレステロール)とHDL(善玉コレステロール)の2種類があります。

健康に悪影響を及ぼすLDLが多いと、高脂血症の状態となるリスクも上昇します。

高脂血症による心血管疾患やそれに付随する死亡を減らすには、早期発見と治療が不可欠です。

重度の高脂血症は医師による投薬の必要がありますが、食事や生活習慣を改善することで良好となる場合もあるようです。

ライフスタイルと食事を見直すことは、高脂血症を予防および治療するための重要な方法です。

1.食べ物と食事方法や食事療法

高脂血症を予防または治療されたい方の食事方法は、心臓に良い食事である必要があります。

すなわち、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、そして食事からのコレステロールの摂取を最小限に抑え、

果物や野菜、食物繊維、水分、全粒穀物食品などを大目に摂取することがおすすめされます。

また、ファーストフード、高炭水化物食品、および加工食品や栄養価の低い食品を制限するように努めましょう。

魚、ナッツ、マメ類には良質な脂肪が含まれており、LDLコレステロール値を下げる助けとなります。

つまり、適度な量の典型的な和食が心臓に良い食事と言えそうです。

また、料理の際に使用する油は、オリーブオイルをはじめとする不飽和脂肪酸が豊富な植物性を選択することをおすすめします。

2.適度な運動

適度な運動をしないことも、心臓病を引き寄せる危険因子の一つです。

定期的な運動は、LDL悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。

アメリカ心臓協会は、心臓病の予防のために毎週150分間の適度に激しい運動を行うことを推奨しているそうです。

3.禁煙

喫煙は日本でも一般的となってきていますが、喫煙と心臓病とは言うまでもなく大きな関係があります。

喫煙は、動脈硬化症を促進し、LDLを増加させ、血栓の形成を促進します。

喫煙をやめると、HDL善玉コレステロールが増えます。

このように、食事や生活習慣の見直しにより、薬なしでも心血管系ののリスクを減らすことができます。

高脂血症の方もそうでない方も、心がけることで、ダイエットや健康にもつながりおすすめです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2100694/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28978219/
https://www.medicalnewstoday.com/articles/295385

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