子宮や卵巣と乳がん予防におすすめのあの食べ物

2016年11月21日

女性の健康

子宮や卵巣、胸は女性特有で男性にはわかりにくい点もありますが、日本でもそれらの疾病がここ20年だけでも増えているようです。

日頃の食べ物と生活習慣を中心に予防できることがありそうです。

卵巣がんについての調査報告:

大規模かつ長年にわたりおこなわれた調査では、日頃食べる食べ物と少なくとも女性の卵巣とは関係や影響があるように報告がなされています。

イギリスの東アングリア大学のエーディン・キャシディー氏と同僚らが171,940人の女性を対象におこなった研究では、オレンジ、グレープフルーツ、レモンや他のシトラス系の果物に含まれる良質なフラボノイドや関連のアンチオキシダント栄養素によって卵巣や子宮がんのリスクを減らす効果があることが報告されました。

調査では看護師健康スタディーという組織において4年毎に質問形式による調査が行われ、16〜22年間にわたり質問形式が繰り返されました。

質問は食事の中でフラボノイドをどの程度食べているかの集計で、フラボノイドの中にはオレンジやレモンなどの柑橘系やグレープ類の果物が含まれます。

全体におこなわれた調査の結果、723名の女性において卵巣がんが確認されたとようです。

集計されたデータの分析の結果が明らかさにされると、全体としての統計では卵巣がんのリスクとの大きな関連は満足のいくものではなかったものの、フラボノイド系の食べ物を最も多く摂取した女性たちの間では卵巣がんのリスクが低かったという結論に至ったようです。

とりわけ、30〜55歳の女性群の中で、毎日のフラボノイドの摂取量の平均が75mg以上の女性においては、卵巣がんのリスクが21%減っていたことが発見され、調査報告の結論として、フラボノイド類を多く摂取する女性は卵巣がんのリスクが低くなるかもしれないことを伝えています。

今回の調査ではフラボノイド類について長年にわたり女性の食事を集計して卵巣がんとの関連性を調べたものでしたが、以前行なわれた別の調査においては、とりわけ欧米に摂取が多いとされるパンや麺類に多く使用される小麦粉とグルテンについての調査がありました。

その研究では女性の子宮がんと小麦粉の摂取量についての報告でしたが、食べ物の中に小麦粉を含む食事を多くする女性の方が子宮がんになるリスクが高まるという結論でした。

明確な因果関係は提示されていなかったものの、多くの専門家の言葉を借りると、小麦粉を食べる量が多くなると腸内をはじめとする体内での炎症が発生しやすく、全体的な健康に影響を与えることが考えられます。

アメリカの調査では同国の平均的な成人の小麦粉の年間の摂取量は150パウンドでkgに変換すると約68キロの計算になります。

近年トレンドになっているグルテンフリーダイエットのことを考慮しても平均するとそれだけの小麦粉が摂取されていることからも、アメリカの女性の間では乳がんや子宮がん、卵巣がんが多くなることも理解ができると専門家の中では考えられているようです。

乳がんや子宮がん、卵巣がんなど女性固有の疾病を避けるためにおすすめの食事:

今回の卵巣がんについての報告ではフラボノイド類の摂取が多い女性においては卵巣がんのリスクが低くなるかもしれないということでしたが、他におすすめされることが多い食材として、緑黄色野菜や良質な脂質とたんぱく質の組み合わせがあります。

野菜の中ではキャベツやレタス、ブロッコリー、キノコ類、大根やネギ類、一般的な発酵食品などもおすすめされる食べ物の中に含まれることが多い一方で、人工的な油のトランス脂肪酸や炭水化物の食べ過ぎには注意が必要と報告する専門家が多いように思います。

参考にした資料:

Cassidy A, Huang T, Rice MS, Rimm EB, Tworoger SS, intake of dietary flavonoids and risk of epithelial ovarian cancer.

Am J Clin Nutr. Oct. 2014; ajcn.088708

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