体内ビタミンDと病気予防

2015年04月20日

予防

 

全ての人にとって必要な栄養素でありながらも、ほとんどの人が日頃の食事から十分に補えていない栄養素の1つがビタミンDと言われています。

 

太陽のビタミン:

ビタミンDといえば太陽のビタミンで親しまれるように、少し前まではビタミンDは太陽の光を20分程度浴びるだけで体内で合成されるために十分な栄養素となるといわれてきましたが、研究が進むにつれてその考えに疑問視する専門家も増えました。

 

最近の研究では晴天の日が続く外でも費やす時間が多いために過ごしやすいといわれる地域に住んでいる人たちでさえ、85%の住民がビタミンDが欠乏しているという報告があり、ビタミンDがもたらす健康の恩恵と役割の大切さを考えると、全ての人が健康維持や病気予防のためにも、問題回避するためにも真剣に考えるべき問題であると定義されると共に有効な手段であることが伝えられています。

 

 

ビタミンDの不足と病気予防:

承知のとおり病気予防のための健康維持に最も大切なことは食事による予防ですが、多くの人にとってビタミンDはそれでも不足しやすい環境である理由があります。

 

私たち日本人のように普段の食事の中にビタミンDを含む魚を多く食べている分には多少なりとも摂取できているとは思いますが、ビタミンDがほとんの人に欠乏していると言われる理由は十分な日光浴以外に、加工食品はもちろんのことですが、野菜や果物にもほとんど含まれない栄養素であることということと、問題はしばしばビタミンDが吸収される前に流れてしまっていることも指摘されています。

 

そのために、欧米のクリニックでは健康的な食事をしている患者さんにもビタミンDをおすすめしているところが多く存在します。

 

 

ビタミンDがおすすめされる理由と予防に:

ビタミンDは体内の200以上の遺伝子の働きになくてはならない大切な存在であることが報告されています。

 

知られるビタミンD成分の働きの中には下記が報告されています:

・免疫力を高めて風邪のようなフィルスと闘って免疫疾患を減らす

・血糖の代謝にも大切であることからも多く存在している糖尿病の予防に有効である

・骨と関係するカルシウムの吸収を助けて筋力を改善する

・子供のビタミンD欠乏はくる病(骨軟化症)の原因である

・成人の長期欠乏は、骨のカルシウム沈着や骨密度の減少である骨減少症や、石灰化軟骨の過剰生産から骨髄腔が閉塞して貧血の症状が出る大理石病につながる

・がんのリスク上昇の原因

・ビタミンDの不足が痛みとも大きく関係

 

 

ビタミンDとがん予防:

ビタミンDは変異した細胞の除去を促進してくれ、細胞ががん細胞になることを予防し、既存の血管から新たな血管を成長させることでがんの成長を予防することなどがビタミンDが持つがん予防につながると報告されています。

 

 

ビタミンDで健康維持:

冒頭の報告のように、野菜や果物に含まれず、乳製品では一般的には微量しか補えず、多くの人が魚をたくさん食べない限りはビタミンDの不足が言われており、欧米でビタミンDのサプリメントが冬前後はとりわけ人気になります。

 

幸いにも島国である日本は周辺が海に囲まれていて、魚も豊富に季節の魚介類まで存在するほどに恵まれた住環境にあります。

 

ビタミンDは体内での蓄積ができないといわれることからも、日々お日様で20分程度の日光浴をすることと、下記のようなビタミンDを豊富に含む食材を楽しむことが健康維持と病気の予防につながるのではないでしょうか。

 

特におすすめしたいビタミンD含有食材:

しらす干し、いくら、さけ、サンマ、イワシ、タラ、うなぎの蒲焼きをはじめとする魚介類。

乾燥しいたけ、乾燥キクラゲ、まいたけ、ぶなしめじ、えりんぎなどのキノコ類。

 

 

参照文献:

http://heathertickmd.com/fight-disease-with-the-power-of-vitamin-d/

平成27年4月15日にアクセス

 

 

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