がん予防の食品や食べ物と食事

2014年10月21日

野菜の食べ物と栄養素

日本では現在2人に1人ががんになる時代に突入したことが2010年頃から良く報じられるようになりました。

国が変わってアメリカでも同じように伝えられていると思いますか?

ご存知の方も多いかと思いますが、実はアメリカではがんになる確率は下がってきています。

実際にアメリカではがんの死亡率は1991年がビークでした。

その後は右肩下がりとなっており、日本とは全く反対の報告に向かっています。

 

アメリカは時代に伴い、政府が中心となって国民に向けてどのような食事をするかを具体的に推奨してきましたが、効果として数字に出てきたともいえます。

1979年にはがんにならないために肉類中心の食生活を改めて炭水化物や穀物を中心とした食事にするように農務省は発表していましたが、その後にも継続した調査を基に指標を作り直していきました。

1990年に入ってから新たに発表した食品ピラミッドの底辺、つまり一番多く摂取すべき食材類は炭水化物や穀物類から遂に野菜類へと変わっていく時代に入りました。

重要な食材の中には、キャベツや人参、ニンニク、ショウガ、大豆等を中心とする野菜類が含まれるようになりました。

それはアメリカの国立がん研究所が大きながん予防に関しての食品プロジェクトを立ち上げたということで注目も大きかったといえます。

驚いたことは、そのピラミッドには底辺から上に至るまでほとんどが野菜と果物を中心に構成されていることと、動物性に至っては全く含まれていないことです。

 

動物性ではなく植物のファイトケミカルやビタミンミネラルをはじめとする微量栄養素、抗酸化物質ポリフェノール類で成り立っており、1979年に発表したピラミッドの内容とも大きく見直しがされたことが見てすぐにわかります。

それはおそらく80年代に大きな予算を費やして調査を行ったチャイナスタディーの影響が大きいように思います。

 

人気の食品ピラミッド

最近では国立がん研究所が推奨する食品ピラミッドとは別にアメリカの人気家庭医であるファーマン博士のがん予防のための食品ピラミッドもよく知られるところです。

ちなみにファーマン博士といえば、日本の現代の食事にも強く警告を発している専門家の一人でもあります。

日本では「ま・ご・わ・や・さ・し・い」(まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも)の伝統食が長年にわたり知られるところですが、同先生曰の忠告では、現代の私たち日本人が食べている平均的な食事の内容では、それらを食事の中に含む割合がわずか8%前後であり、おすすめされる伝統食材以外で一番の割合を占める加工食品などの精製された食品で33%を占めることに懸念をしています。

ちなみに次は白米の21%が続きます。

特に精製食が日本の和食に代わって大きく増えていることが血圧や血糖値、糖尿やがんになる可能性を大きく押し上げていることは間違いないと断定されていると同時に、私たちの食事にもっと野菜や果物を取り入れるべきであることを推奨されておられます。

 

ファーマン博士は一回の食事の30〜60%は野菜を中心としたものであるべきと考えています。

次におすすめする果物が10〜40%程度を占め、穀物が20%以下で食物の果実や種子類も同じ程度摂取すべきと報告しています。

同先生の考えではたとえ低脂肪であったとしても肉類や麺類、パスタ等の食材については食べるほどに病気になりやすいことに注意しながら食べるべきと報告しています。

がん予防のための食事としてファーマン先生もアメリカの国立がん研究所についても共に食事の多くを野菜と果物、果実や種子類が占め、動物性食材はほとんど必要の無いところが共通点といえます。

この件についてはとても興味深い点で、簡単にお伝えできる内容でもないことから、近いうちにどう考えられているかも含めて共有したいと考えています。

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