オメガ酸のオメガ3は妊娠を助ける可能性!?

2022年06月12日

妊娠や妊婦、授乳中の女性の健康
不妊症や早産など、妊娠にまつわる悩みは、女性や夫婦などの間で近年ますます問題になっています。

ですが、幸いなことに、食事と栄養で、今後妊娠を希望している方や、妊娠中の方を助けることができるかもしれません。

最近の研究では、オメガ3脂肪酸(「オメガ3」)の補給が、30~44歳の女性の自然受胎の可能性を改善する可能性があることが示唆されています。

オメガ3のサプリメントを服用している人は、オメガ3を服用していない人と比較して、妊娠する可能性が有意に高いことが報告されています。

どのような内容かを下記に記しておきたいと思います。

オメガ3脂肪酸とは

オメガ3不飽和脂肪酸には、アルファ-リノレン酸(ALA)、ステアリドン酸(SDA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA)が含まれます。

アルファ-リノレン酸(ALA)を多く含む食品は、種子やナッツ、亜麻仁油、チアシードなどです。中でも亜麻仁油は大量のALAを含むことで知られています。

エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサペンタエン酸(DPA)を多く含む食品は、サーモン、イワシ、ニシン油などの魚類です。

EPAおよびDHAは、ALAを前駆体として用いることによりヒト体内で合成することができます。

非常に長鎖脂肪酸であるEPAとDHAを含むオメガ3は、胎児の発育から高齢者まで、人生のあらゆる段階で健康に不可欠な栄養素です。

オメガ3脂肪酸の健康への影響は計り知れず、たとえば血管疾患による死亡リスクが低下することが報告されています。

また、実験的研究により、糖尿病やがんなどのリスクを低下させることが報告では示唆されています。

更に、うつ病やアルツハイマー病と認知症、そして、胎児の視覚・神経学・脳の発達、妊娠中の母親の健康にも大きく関与するものとして知られています。

健康な妊娠をサポート

オメガ3(特にEPAやDHA)と組み合わせた出生前サプリメントは、早産の危険性を大幅に低下させる可能性が研究結果から示唆されています。

ある無作為化比較臨床試験では、妊婦に200mgのDHAを1日3カプセル(1日の総投与量600mg)投与したところ、早産や超低体重児のリスクが約50%減少したそうです。

また、オメガ3脂肪酸は体外受精にも有効であるようです。

ハーバード大学で行われた研究によると、オメガ3の血中濃度が高いほど、体外受精を受けているカップルの妊娠の可能性が高くなるとのことです。

胎児の脳の発達をサポート

体内のほとんどの臓器にはEPAとDHAの両方が含まれていますが、中でも脳と網膜(眼球の後ろにある組織の層)は、非常に高いレベルのDHAが含まれています。

特にDHAは、脳内の多価不飽和脂肪酸のほぼ半分を占めていると言われています。

このため、妊娠中のDHAの適切な供給は、胎児の脳の発達にとって非常に重要といえます。

DHAは、脳や網膜の発達に好ましいオメガ3脂肪酸であるため、成長する胎児にはDHAがとても必要であることが知られています。

2022年の研究では、妊娠第1期にオメガ3を摂取量を増やすと、4歳と7歳の子供の認知スコアが向上することが報告されました。

まとめ

女性は、妊娠希望中、妊娠中および授乳中に、十分なオメガ3脂肪酸、特にDHAを摂取するようにした方が良さそうです。

もちろん、葉酸、ビタミンB12、鉄、カルシウム、ビタミンD、ヨウ素など、他の多くの栄養素も健康な妊娠に不可欠ですので、基本的には食事のバランスをとりながら、状況に応じてサプリメントも検討されることをおすすめいたします。

また、妊娠を希望される方や授乳中の女性に関しては、大きな魚に含まれる重金属などに留意するように欧米では言われています。

DHAを豊富に含みながらも、重金属類の含有が少ないとされる魚の種類は、一般的な青魚と小魚ですので、それらを意識されることがおすすめでもあります。

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引用文献:
Omega-3 Fatty Acids for Pregnancy
Omega-3 Polyunsaturated Fatty Acids and Their Health Benefits

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