ビタミンCの大量摂取や大量投与と安全性?

2021年08月23日

ビタミンミネラル栄養素と食事
ビタミンCは野菜や果物などの食品に多く含まれ、私たちの健康には欠かせない働きをすると言われています。

今回はビタミンCを摂取することによって得られる効能や、たくさん摂取しても大丈夫かなどについてお伝えしてみたいと思います。

ビタミンCの大量摂取や大量投与と安全性の報告から健康のヒントを学びます。

・ビタミンCの働きと痛み

ビタミンCの働きは、主に肌荒れや皮膚の色素沈着などの肌トラブル、風邪の予防や早期治療、さらにはがんの発症の減少とも関連する報告などが発表されています。

他にも、心疾患、関節の痛み、歯周病、うつ病などにも効果があるとも伝えられています。

ビタミンCには、上記のような症状の改善にかかわること以外に、意外にも痛みを緩和する力があるということがわかっているようです。

・ビタミンCとオピオイド

例えば次のような報告があります。

オピオイドとは、ケシから採取されるアルカロイドを指します。

鎮痛作用に優れているため、医療用として手術時や強い痛みの管理に不可欠となっている成分です。

ですが作用が強いため、オピオイドを使用することによる症状が見られる場合もあるようです。

ビタミンCは神経調節計にも関連し痛みに対抗する力を持っているため、オピオイドの依存症の方が少しずつ依存を止める方向にする場合に、その代替品として摂取することができるそうです。

動物実験においても、ビタミンCの補給により、オピオイド中毒の動物がオピオイド耐性と依存性を明らかに低下させることがわかっています。

高用量のビタミンCを使用することでオピオイドの使用を徐々に減らしたり止めたりした、いくつかの症例報告もあります。

・ビタミンCを大量に摂取しても安全?

高用量のビタミンC(アスコルビン酸)を摂取すると、下痢や胃腸の不調という副作用を引き起こす可能性があります。

しかし、緩衝ビタミンCの一種であるアスコルビン酸ナトリウムは腸にやさしく、高用量でも胃や腸に負担を与えないものとされています。

カルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどのビタミンCサプリメントでもビタミンCの緩衝製剤を使用するケースもあります。

ビタミンCが腸の鉄吸収を大幅に高めることも知られています。
そのため、鉄欠乏性貧血の方は、ビタミンCと一緒に鉄サプリメントを服用するようにアドバイスされることもあるようです。

ビタミンCは体内にとどめておくことができないこともあり、大量摂取してもほとんどリスクがありませんが腎不全の人、血液透析を受けている人には推奨されません。

・まとめ

ビタミンCは心疾患、関節の痛み、歯周病などの様々な疾患を予防、治療するなど健康には欠かせない栄養成分で知られています。

人間の体内で作ることができない成分のため、野菜や果物をはじめとする食べ物や食事による摂取が必要です。

ビタミンCは野菜や果物に多く含まれるため、バランスよく食べることが必要です。野菜の目標摂取量は成人で一日に350gとされています。

なお、ビタミンCに特別な注意を払い、特に意識して摂取することが必要な方もいます。

歯周病の方、喫煙者、妊娠中および授乳中の女性、そして高齢の方は、特にビタミンCの栄養素を含む栄養素を多目に摂取するように心がけることがおすすめと言えそうです。

参考にした文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15150630/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3C
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%94%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%89

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