子供の自閉症スペクトラム障害(ASD)共通点や脳と腸の関連性のプロバイオティクス

2020年02月07日

子供の健康

子供の自閉症スペクトラム障害はASDとも呼ばれます。

ASDの共通点や脳と腸の関連性があるプロバイオティクスについても報告があります。

 

子供の自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?:

日本でも増えている子供の自閉症スペクトラム障害。

ASDは英語のAutism Spectrum Disorderの頭文字が使用されています。

では、自閉症スペクトラム障害とはどのような症状や状態のことでしょうか?

一般的には、想像力や発想に独自性が現れ、いわゆる他の人との共通認識コミュニケーションや社会との対話が個性的であることが特徴といわれます。

他の大多数の子供たちとは異なる点があることからもステレオタイプについては、言葉や言動能力が他の子供たちとは異なる点が多く見受けられるようです。

ASDの場合、脳の発達障害についての認識が一般的ですが、神経発達の明確な原因は判明していないのだそうです。

ASDに共通する脳と腸の関連性?:

自閉症スペクトラム障害の場合は特に、脳と同時に腸の関連性の報告もあるようです。

研究報告から、ASDの子供の多くが胃腸の症状も同時に持ち合わせていることが報告されています。

ASDの子供たちの腸内環境や菌が他の子供たちと乖離している点が指摘されています。

また、腸の透過性が増加していることが少なくなく、いわゆる腸漏れやリーキーガットと呼ばれる症状を伴っていることも少なくないようです。

腸内環境を見据えた食べ物と栄養素の報告:

そのために、腸内環境や腸内の菌を変化させることが期待される食べ物や食事、栄養素との研究も増えているようです。

実際に近年報告される腸管漏れや腸漏れなどで知られるリーキーガットの症状には、アレルギー成分の関連性も指摘されています。

そのため、ASDと食べ物や食事の研究では、小麦タンパクのグルテン、乳製品タンパクのカゼインなどアレルギー反応する食材を含まない食べ物や食事を用いた文献が少なくないようです。

また、腸内環境に関係があるとされるプロバイオティクスやビタミンミネラルなどの栄養素との関連性も進んでいるようです。

腸内微生物叢の調査報告例:

実際に食べ物や食事に含まれるプロバイオティクス株を用いた文献も増えて来ています。

最近目にした文献では、ある種のプロバイオティクス(ビフィズス菌やラクトバチルス菌の8菌入)を食事中に添加したASDの100人の子供を4群に分けた6カ月間のプラセボを用いた研究があります。

そこでは、腸内環境症状、自閉症の症状の重症度、言動の症状度合い、神経生理学的なパターンなどについて調査が行われました。

小麦アレルギーに出るグルテンや、乳成分アレルギー反応のカゼインなどのアレルギー反応物質を控える食べ物や食事と共に、ビタミンミネラルやプロバイオティクスの栄養素を用いた報告では、有望な結果が示される例もあります。

 

子供の自閉症スペクトラム障害について、何か試してみたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

子供にはビタミンミネラルビフィズス菌などのプロバイオティクスなどの栄養素やサプリメントは早いと感じる場合、食べ物や食事で小麦タンパクのグルテンや乳成分のカゼインを制限した食事を行うだけでもおすすめといえそうです。

 

参考にした情報:
PubMed25004237
PubMed27260271
PubMed32006375
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02708901

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