食べ物と食事が原因で脳の精神的健康やうつ病に影響するか?

2019年06月28日

食べ物と健康

口に入れる食べ物や食事が身体に影響するのでしょうか?

食事が原因で脳の働きでも精神的な健康に影響を及ぼし、うつ症状やうつ病の増加についてのヒントを探ります。

 

あなたは食べてきた食べ物や食事でできている?

You are what you eatという有名な言葉があります。
あなたは食べてきた食べ物や食事でできているといった意味です。
近年は食べたものの代わりに消化したもの、吸収したものでできているといった言葉も飛び交うまでになりました。
それは、近年胃腸が弱い人が増加していることを考慮して表現されることが増えてきているのだと思います。

 

食事と精神的な健康の影響?

大人になるまでの子供における食事と精神的健康の影響についてのまとめを報告している文献があります。
その中では、子供の食事が精神的に影響を与えるかについて調査された過去10年で12の調査を基にまとめられたものです。

結論としては、不健康な食事のパターンと不健康な精神的健康の関係性について有意に関係があるとのことでした。

大人を対象とした他の調査でも、食べ物や食事がうつ病の可能性やリスクと比例するとの内容も報告されています。
それらは、良い方向に考えると、より良い精神を育みたい場合は、より健康的な食べ物や食事を口に入れるということにもつながりそうです。

 

女性の方が男性よりも精神的な影響を受けやすい?:

以前行われた調査では、一般的に男性よりも女性の方が不安な気持ちや感情、うつ症状やうつ病のような精神的な症状が表面に出て来やすいという結果が報告されていました。
アメリカでは一生の間に、女性の4割以上の人が一度はうつ症状になっている可能性が報告されていました。

 

食べ物や食事と女性のうつ症状の関係性:

食べ物や食事についての別の報告では、慢性的な症状が増えている原因や背景には、世界的に増えている西洋的な食品やライフスタイルの影響も考えられているようです。

一般的な西洋の食事の中には加工肉、ポテト、パン類、牛乳、砂糖類、ビールなどが代表的と言えるようですが、それらの消費が増えることは、体内での炎症を発生させやすい構造を持っているとのことです。

また、脳への影響、ストレス、酸化なども起こりやすく、不安や気持ちやうつ症状などのリスクも高まるようです。
同じ調査の中では、食事のパターンの中にお間に野菜や果物、魚や豆腐、豆類や全粒粉などの種類が多い場合には、慢性的な症状がでにくいという結果になったようです。

 

日本の伝統的な食べ物や食事との比較:

上記に挙げられた食事のパターンは日本における伝統的な食べ物や食事のパターンと重なります。

実際に別の研究では、世界的に観て日本でうつ病の発症率が低いのは、魚に含まれる魚油であるエイコサペンタン酸(EPA)が抑制効果になっていると報じられていました。

また、魚油はうつ病の予防効果、キャノーラなどのスーパーで大きなプラスチック容器に入って安く売られている人工的な油はうつ症状やうつ病を誘発しやすい原因になっているとのことです。

日本食以外にも地中海料理についても、同様に脳の働きや精神的にも保護的な力が強く、健康に良い影響を与えているとのことです。

 

参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4167107/
https://ajp.psychiatryonline.org/doi/full/10.1176/appi.ajp.2009.09060881
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/030698779190272Z
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23720230
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19671905
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19671904
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3848350/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4563885/

 

情報ページ:EPAとは?

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