プロバイオティクスと妊娠と子供とアレルギー

2015年07月10日
妊婦と子供のアレルギー

妊婦と子供のアレルギー

 

妊娠期間中の妊婦と子供に対するビフィズス菌プロバイオティクスの調査報告:

 

妊娠中である妊婦や出産前後に乳酸菌やビフィズス菌プロバイオティクスを摂取した調査で喘息やアトピー性皮膚炎、湿疹をはじめとするアレルギーが減る可能性が報告されました。

2014年7月24日に発表された研究報告によると、出産前後期間中の妊娠中の妊婦がビフィズス菌プロバイオティクスのサプリメントを補完したところ、出産する妊婦と生まれてくる子供の皮膚の炎症である湿疹への発展を減らしたことを報じています。

 

アメリカの国立健康衛生研究所によると、9〜30%の人が湿疹やアトピー性皮膚炎を米国では患っており、それらのアレルギーは赤ちゃんや小さい子供の頃に始まっていると伝えています。

 

 

喘息やアレルギー財団の報告:

「5人に1人」が湿疹、喘息、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患であることをアメリカの喘息・アレルギー財団から報告されています。

5人に1人の計算は米国内にアレルギー疾患を持つ人が5000万人存在していることから算出されているのだそうですが、その有病率は1980年代から増加していることと、アレルギーは同国内で5番目に多い慢性疾患であることも同時に報告されています。

子供の間だけに限っては、アレルギーは全体の中で3番目に多い慢性疾患で知られています。

 

 

ビフィズス菌ブレーベとロンガムと妊婦と子供のアレルギー調査:

妊娠中の妊婦で出産一ヶ月前から出産までの130名の女性にビフィズス菌ブレーベとロンガムを含むサプリメントを摂取してもらい、前後と対照群を比較調査した研究報告書が発行されています。

研究者らはまた、妊婦から生まれてきた子供についても6ヶ月後から同様にビフィズス菌ブレーベとロンガムのサプリメントを開始してもらいました。

ビフィズス菌プロバイオティクスを受けとっていない36の妊婦と子供のペアが対照群として比較調査されました。

研究者らはそれぞれ、生後4、10、18ヶ月の段階で、被験者の子供たちのアレルギー症状を診断し、調査では母子共に糞便サンプルを摂取して診断されました。

ビフィズス菌プロバイオティクスを摂取した被験者のグループでは、その18ヶ月の対象期間中における湿疹やアトピー性皮膚炎のアレルギー発展リスクは77%減少したと伝えています。

また、その子供の生みの母については、出産時期と子供が4ヶ月になるまでの期間中についても悪玉菌のプロテアバクテリア値も低かったということです。

プロテアバクテリアは大腸菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、ヘリコバクター、エルシニア等の病原菌が含まれています。

 

 

報告書の結論:

今回の調査についての研究者の結論として、これらのデータが出産前後のビフィズス菌プロバイオティクスは一次予防としてのアレルギー性疾患に有効と示唆するもので、ビフィズス菌プロバイオティクスによる糞便細菌の組成が一部制限された変化を観察したことを報告しています。

 

 

Enomoto T, et al. Allergol Int. 2014 July 25.

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