フミン酸やフルボ酸とお米の安全性やウィルス軽減の報告

2020年06月10日

小麦グルテン

フミン酸やフルボ酸という言葉は、あまり身近な存在ではないかもしれません。

私たちの主食とも言えるお米の安全性やウィルス軽減にフミン酸やフルボ酸が大きく関係しているとすれば、知っておきたいものです。

 

フミン酸:

フミン酸という言葉を初めて目にしたり、耳にする方もいらっしゃるかもしれません。

海外では近年の環境保護やサスティナブルな健康維持などの流行もあり、フミン酸の言葉を知る人の数も増えています。

恐れずに簡単に述べるとすると、フミン酸は土壌の中にある腐植した物質に含まれる成分といえます。

土壌には土や砂、葉、泥、水、木などが積み重なることで腐っていきますが、自然界のそれらの成分からも有益な菌をはじめとする物質が生まれます。

その1つがフミン物質と呼ばれるもので、フミン物質は、フミン、フミン酸、フルボ酸に分別できます。

 

フミン酸やフルボ酸の効能と日本の主食となる食品や食べ物の調査報告:

面白いことに、実は日本の主食とも言われるお米も、安全や安心とフミン酸やフルボ酸との関りがあることが報告されています。

お米を作る際には環境や肥料、薬品などの影響を少なからず受けますが、それらの影響を減らす役割をフミン酸やフルボ酸が担っていると報告されています。

カドミウムを始めとする重金属がイネのある水田に蓄積が多い場合、フミン酸やフルボ酸が含まれていることで、茎や根、精白米の中のカドミウム量は減少しているとの報告です。

その研究の結論では、重度のカドミウム汚染があるお米を育てる水田では、フミン酸やフルボ酸を用いることで安全性や安心が高いお米の生産が可能になるのではないかとのことでした。

また、他の研究でも、残留塩素濃度が高くなるにつれて、フルボ酸やフミン酸の影響が弱まったとの報告でした。

 

フミン酸とウィルス軽減:

他の研究報告では、水中に存在するウィルスとフミン酸の研究報告もあります。

ウィルスが存在する湖の水中の水質調査をしたところ、フミン酸とウィルスとの関連性が導き出されたようです。

ウィルスが豊富な水中において、フミン酸がある場所ではウィルスが減っているとのことでした。

 

上記以外でも私たちのの生活や健康と自然界との繋がりの深さを感じる報告も少なくありません。

先日拝読した論文では、公園の砂場や自然界で遊ぶことが多い子供は、体内でウィルスと闘うチカラが強く、自然界に存在する微生物などの影響を受けているとのことでした。

 

参照:
PMID: 31302466
PMID: 30188080
PMID: 20397408
PMID: 3159339
Mater Biol Appl. 2016年5月、62:967-74

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