ゆるい断食の断続的断食ダイエットでインターミッテント・ファスティングの効果?

2019年06月14日

サラダを食べる女性

断食という言葉を聞くとちょっと辛い印象があるかもしれません。

毎日の中で空腹の時間帯を増やす断続的断食やインターミッテントファスティングのダイエットが若さを維持したり予防に良いと報じられて人気が出ていますが、効果のほどについてはいかがでしょうか?

 

インターミッテント・ファスティング(断続的断食)?:

intermittent fasting(インターミッテント・ファスティング)という言葉をご存知でしょうか?

アメリカを中心に数年前からダイエットや予防をはじめとする体調管理などで耳にする機会が増えているように思います。

1日24時間の中で、食べる時間帯を一定の時間内に納めることで、空腹になる時間を増やす、いわばゆるい断食気味の状態にするような感じです。

例えば、朝8時に最初の食事をし、最後の食事を夜6時にしたとすると、12時間の時間帯に食事を含む食べ物を食べたという計算になります。

ということは、24時間のうち、12時間が何も食べていない時間帯という計算になります。

それは、別の言い回しをすると、12時間程度断食をしているとも言えます。

ちなみに、食事をする時間帯の枠のことを英語ではeating window(イーティング・ウィンドウ)と呼ばれています。

 

インターミッテント・ファスティングは予防やダイエットの影響?:

では、そのゆるい断食気味の断続的断食のダイエットを意味するインターミッテント・ファスティングは身体に良い影響を与えたり、ダイエットや予防につながるのでしょうか?

アメリカでいち早く断続的断食又はインターミッテント・ファスティングをおすすめ、紹介、実戦する人の一人がデビッド・ジョッカー医学博士です。

彼はダイエットだけでなく、がんや認知症、糖尿病などの予防にこのインターミッテント・ファスティングがおすすめの方法として伝えてきました。

食べ物や食事を食べることをビルディングという表現をし、食べない時間帯はクレンジングという表現をしています。

彼自身が若い頃に働き過ぎと寝不足が続いたことが原因でストレスをきたし、がんを患った経験をしたことがきっかけで試した結果、断食の良さを実感するようになったようです。

 

断食やインターミッテント・ファスティングの利点?:

ジョッカー博士によると、断食やインターミッテント・ファスティングには利点が数多く存在するとのことです。

その利点の例として挙げられたこととは、
・ミトコンドリアのエネルギーが向上しやすい、
・老廃物が出やすく、解毒につながりやすいこと、
・体内でたんぱく質が効率的に働きやすい、
・脂肪が燃焼しやすく、ダイエットにもつながりやすい、
・臓器に負担がかかりにくい、
・集中力や記憶力が向上しやすい、
・料理の時間などを考えても効率的に時間を管理しやすい、
・ウィルスを殺しやすい、
・免疫が上がりやすい、
・血糖値やインスリンの上下が少なくなる、
・暴飲暴食が少なる結果、自然にも良い影響を招く、
など。

断食やインターミッテント・ファスティングをする際の注意点?:

利点ばかりとは限らないようですので、下記のようなことに留意が必要といえそうです。
・特に朝にお水を多く摂取すること、
・炭水化物が多くなると、また食べたくなる確率が大きくなるので、大変な思いをすることになること、
・無理せず、食べる時間帯のイーティング・ウィンドウでは、ある程度満足できる量を食事で食べておくこと、
・頭痛や偏頭痛が起こる場合は無理をしないこと、
・専門家と相談をしながら進めること、
など。

特に日本では、昔から空腹時が続くことが多かった時代を経験していることからも、DNAに深く刻まれているとも言われます。

私のように食べることが好きでついつい食べ過ぎる人には、断食やインターミッテント・ファスティングをする際に、食べていない時間帯にはあまり食べ物の写真や映像を見ない方がやりやすいかもしれません。

 

参考にした情報:
Anti-Cancer Rev.
ファスティングの抗がんについての影響
2019年6月13日米国開催
デビッド・ジョッカー博士へのインタビュー

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