強力なフラボノイド、ケルセチンの特性と抗ウイルスの可能性

2023年01月16日

フラボノイド

ポリフェノールの中でもケルチンは、強力な抗酸化特性を持つフラボノイドです。

タマネギ、リンゴ、ブロッコリー、トマト、ベリー、緑茶など、多くの果物や野菜に含まれています。

ケルセチンの効能や抗ウイルスの可能性を探ります。

ケルセチンの8つのメリット

ケルセチンには、次のような健康上のメリットがあることがわかっています。

1.活性酸素(フリーラジカル)から身を守る

活性酸素は病気にかかるリスクを高め、老化を早める可能性があります。

ケルセチンの抗酸化特性は、酸化から体を保護するのに役立つことがわかっています。

2.炎症を抑える

ケルセチンが豊富な食品を多く含む食事をすることは炎症の調節に役立つ可能性があることがわかっています。

炎症は、ストレスや怪我に対する体の自然な反応で、通常は体の治癒を助けるために起こります。

ただし、慢性炎症は体に害を及ぼし続け、放置すると病気になる可能性があります。

このようなことからケルセチンは、身を守ってくれると存在でもあると言えそうです。

3.がんのリスクを減らす

研究によると、フラボノイドが豊富な果物や野菜を多く含む食事は、がんのリスクを低下させ、がん細胞の増殖を遅らせることができることがわかっているようです。

4.神経疾患のリスクを減らす

酸化ストレスは、神経変性疾患の発症に関わってきます。

たとえば、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患のリスクをとの関連があるようです。

2021年の研究では、ケルセチンが豊富なタマネギを24週間摂取すると、加齢に伴う認知機能の低下が軽減されることがわかったようです。

ケルセチンの抗酸化特性は、フリーラジカルと戦うのに役立つ可能性があるため、アルツハイマー病やパーキンソン病から身を守ることができるかもしれません。

5.アレルギーの緩和

ケルセチンは細胞からのヒスタミンの放出を制限することがわかっています。

この抗アレルギー特性は、ケルセチンがアレルギー疾患、特に鼻炎の人にとって有用な栄養成分である可能性があることを示しています。

6.抗菌・抗ウイルス効果

ケルセチンには抗菌性と抗ウイルス性があることもわかっています。

その証拠となる研究では、ケルセチンが下記のような細菌の増殖を阻害できることが示されています。

サルモネラ腸炎
黄色ブドウ球菌
大腸菌
プロテウス
アスペルギルス・フラバス

このように、多くのウイルスの増殖を阻害するのに役立つ可能性があるケルセチンは、新型コロナウイルスとの関連も研究が進められているようです。

7.心臓病のリスクを減らす

研究によると、ケルセチンは、血管機能を調節する可能性があり、それによって高血圧やアテローム性動脈硬化症などの心臓病のリスク要因を軽減することにより、心臓の健康を保護するのに役立つ可能性があるようです。

果物や野菜などの食品栄養素類にはフラボノイドが含まれているため、より多く食べることで、心臓病や脳卒中などの心血管疾患のリスクを軽減する可能性があります。

8.血圧やコレステロールを下げる

2019年の分析によると、ケルセチンのサプリメントを摂取することで、血圧を下げる可能性があることがわかっています。

さらなる研究によると、1日あたり150ミリグラム(mg)のケルセチンサプリメントを摂取した人々は、血液中の有害なコレステロールのレベルが低くなり、血圧も下がったことが示されているようです。

ケルセチンは、多くの果物や野菜などの食べ物に含まれるフラボノイドに属する栄養素です。

さまざまな果物や野菜を食事に取り入れることで、このようにさまざまな健康上のメリットが得られる可能性が高まります。

旬の果物や野菜などの食品類を食べることにより、栄養効果は倍増するようですので、特におすすめです。

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引用文献:

The Antiviral and Anti-Inflammatory Potential of Quercetin
What are the benefits of quercetin?

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