低脂肪より高脂肪の食事ダイエットで糖尿病や認知症も予防?

2016年11月11日

レシチンと健康

低脂肪の食事を続けるいわゆる低脂肪ダイエットを好む人は今でも多いようです。

その一方で高脂肪の食事を用いるダイエットで健康や予防を考える人たちも存在します。

脳のほとんどは脂肪でできていることからも、脂肪を含む食べ物や食事を考えることは大切で、予防にもおすすめです。

カロリーと低脂肪の食事を中心としたダイエット:

カロリーを基本に考える食事法は今でも日本でもあるいは海外でも多くの人が気にしているのではないでしょうか?

カロリーありきの食事の場合では、脂肪はカロリーが高いことからも敬遠されて高脂肪は悪者扱いをされることになります。

そのようなこともあり、長年にわたり低脂肪を中心とした食事がダイエットでは良いと思われてきましたが、低脂肪の食事を長らく続けることによるリスクも浮き彫りになってきました。

脳は70%程度が脂肪でできているといわれることからも、日頃の食べ物で脂肪を摂取するかどうか、またその脂肪の質によっても脳にも影響を与えますが、低脂肪の食事を長年続ける低脂肪ダイエットでは、健康的ではなく、自律神経も乱れやすく、結果として病気が増えたことになったと脳の画像診断を行ないながら治療をすすめる脳の専門医で世界的に知られるダニエル・エーメン医学博士は報告しています。

動物性の脂肪を減らしてコレステロール値が下がったことで、アメリカの統計ではトータルコレステロール値が160を下回ることで自律神経が乱れやすく、うつ病やアルツハイマー型認知症、糖尿病、自殺、殺人などが増え、驚いたことに脂肪を含む食べ物を減らした結果肥満者も増えたことが伝えられています。

アルツハイマー病や認知症が増えた理由の1つは低脂肪を中心とした食事にしたことで、砂糖や炭水化物が増えたことから糖尿病にも発展しやすくなり、その後にアルツハイマーや認知症になることも多くなると考えられています。

アルツハイマー病や認知症予防に低脂肪より高脂肪:

少なくともアメリカでは低脂肪ダイエットを続けることのリスクが浮き彫りとなり、近年は多くの専門家が脂肪を食事に取り入れるようにおすすめしています。

また健康的なダイエットだけではなく、アルツハイマー病や認知症、糖尿病予防などに脂肪を取り入れて、糖類や小麦粉をはじめとする炭水化物を減らす食事を中心とするように伝えられることが多くなっています。

日本でもその影響を受けたのか、数年前から亜麻仁油やココナッツオイル、動物性脂肪を増やして糖質や炭水化物を減らすパレオなどの脂肪酸を用いたダイエットも見かけるようになりました。

カロリーが高い脂肪で体重が増えたり、余計に糖尿病などになりやすくなるとも思われがちです。

脂肪に熱や砂糖類が加わったりすることは別として、自然界の脂肪そのものは脂肪の質によってカロリーは高くても血糖値を上げず、ダイエットにも効果的となることが報告されています。

自然界の脂肪そのものが悪いということよりも、脂肪を加熱したり、砂糖類や他の成分を加えたり、人工的につくられる油による影響といえそうです。

また糖尿病や認知症などの予防と健康維持にはココナッツオイル、オリーブオイル、亜麻仁油、EPAやDHAをはじめとするフィッシュオイルのオメガ3で知られる脂肪酸や植物性レシチンのホスファチジルコリンなどや良質なたんぱく質を増やしながら、糖質をある程度制限する食事療法がおすすめされています。

参考にした情報:

ザ・ファット・サミット

2016年1月29日 ダニエル・エーメン医学博士

2016年1月30日 ジェフリー・ブランド医学博士

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