肺の自然免疫にも関係するかもしれないプロテオグリカン

2020年12月25日

健康と予防

肌や関節の健康と大きく関わり合いがあることで知られるプロテオグリカン。

そのプロテオグリカンについて、研究によると、肺の免疫についてのサポートも報告されているようです。

・プロテオグリカンと骨や肌

主に軟骨を形成する栄養素、プロテオグリカンは、私たちの関節や皮膚の健康に関して多くのサポートをしてくれます。
プロテオグリカンは、かつては、牛の気管軟骨という限られた部位から抽出されていたため、一度に抽出できる量に限りがあり、大変高価となっていました。
しかし近年では、鮭の鼻の軟骨を原料としているため入手しやすくなりました。

プロテオグリカンは軟骨の潤滑と柔軟性を助けます。
プロテオグリカンによって強化された軟骨は、大きな力がかかってもそれにに耐え、骨への損傷を防ぐことができます。

私たちの体は加齢とともに関節の病気が発生しやすくなりますが、サケ軟骨由来のプロテオグリカンを毎日5 mg補給し、膝の痛みを軽減したという改善例も出ています。

また、プロテオグリカンは肌の健康にも欠かせない成分です。
プロテオグリカンは、組織内に水分を保持することで大部分が機能し、細胞に栄養を与えます。
この保湿効果により、肌の強度だけでなく、トーンアップ、弾力性、見た目などが向上するとされています。

・プロテオグリカンと免疫力

プロテオグリカンは、肌の組織や関節だけでなく、体内の多様な相互作用に関与する複雑で多面的な分子です。
プロテオグリカンは、身体の色々な部分において細胞と構造組織の元となり、水分を含むことにより、いっそう細胞の滑らかな動きを助けることができます。
最近の調査結果によると、プロテオグリカンは免疫応答や炎症反応にも良い影響を与えることが分かっており、例えば肺の炎症に対しても免疫調節因子となり得ると言われています。

このように万能なプロテオグリカンですが、加齢とともにプロテオグリカンの組成が変化し、減少します。
それは年を重ねるとともに、関節や皮膚の保水性や、免疫力、治癒力が損なわれる原因の一つです。
プロテオグリカンは希少成分のため、食事のみで必要量を摂取することは難しいかもしれません。
サプリメントで摂取される方も増えてきています。

 

Connective Tissue Support, from Skin to Joint


https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29328866/

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