プロバイオティクスと抗生物質関連の下痢

2015年09月24日

健康な朝

 

プロバイオティクスを摂取することで、抗生物質が関係する下痢の予防につながることが医療教育専門誌によって報告されています。

 

抗生物質は腸内の悪い菌を退治してくれる力強い働きと即効性に優れた薬であると同時に良い菌も失うことからも、時に腸内環境に影響を及ぼすことから、下痢をはじめとする症状がでることが報告されています。

 

医療教育に関する専門誌に掲載された報告によると抗生物質の使用で誘発される下痢や嫌気菌のクロストリジウム属に関連する感染に乳酸菌プロバイオティクスを使用することが予防につながると伝えられています。

 

抗生物質関連の下痢予防とプロバイオティクスの調査:

報告された調査内容をまとめると、抗生物質が原因の下痢と嫌気菌のクロストリジウム属の感染による入院中の患者をランダムに8組選出し、プロバイオティクスを用いた治験を行なった結果、抗生物質に誘発された下痢は44%減少し、クロストリジウム属関連の病気においては71%と大きくそれらの数を減らした結果となったと報じています。

 

抗生物質の治療で一般的な副作用として知られる下痢ですが、今回の治験報告の値を観る限りではプロバイオティクスを利用することで予防できることの可能性が大きく、抗生物質を飲む人の数や頻度は多いだけに更なる調査報告がすすめられることになるのではないでしょうか。

 

Avadhani A, Miley H. Probiotics for prevention of antibiotic-associated diarrhea and Clostridium Difficile-associated disease in hospitalized adults – a meta-analysis. J am Acad Nurse Pract. 2011;23:269-274.

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