不妊症、妊娠の健康や栄養素とメラトニン

2021年11月06日

女性の健康食品栄養素

不妊症とは、健康な男女が自然な状態で一年以上にわたり妊娠に至れない状態のことと定義されています。
不妊症に悩む男女は多く、日本でも不妊治療が積極的に行われています。
不妊症の治療にもいろいろありますが、ホルモンの一種であるメラトニンによりより、良い方向に向かうことができる場合もあるようですので共有します。

・メラトニンは

メラトニンは、脳の松果体から分泌される中枢神経ホルモンで、人間の睡眠や覚醒サイクルを調節する重要な役割を果たす成分として広く知られています。
近年、メラトニンは、その強力な抗酸化物質とフリーラジカル清掃作用などにおいて多くの注目を集めています。
また、さらにメラトニンには、ビタミンEの約2倍の活性があることがわかっています。
また、免疫能力細胞で現れる高親和性受容体の刺激を通じて、免疫調節作用を発揮すとされています。
メラトニンの抗酸化作用は、不妊治療や癌治療など様々な分野で注目されていることが報告されています。

・メラトニンと不妊治療

複数の研究により、メラトニンが卵母細胞の質を上げ、受精率においてプラスの効果を持っていることが報告されています。
いくつかの研究によると、メラトニンは、女性の排卵日の前に分泌される液に多く含まれていることがわかりました。
このことは、メラトニンが卵巣自体で産生されていることを示唆しています。
つまりメラトニンは、卵胞の成長に大きく関わっている可能性があります。
さらに複数の複数の研究はにより、卵母細胞の品質と受精率に効果のある可能性があることがわかっています。
また、多くの研究により、安定した睡眠や覚醒サイクルが生殖力に大きく関わることがわかっています。

・妊娠中の母体や胎児への影響

妊娠中においても、メラトニンのフリーラジカル清掃と抗酸化活性は期待されています。
メラトニンは、卵巣と胎盤の両方で生産されるとされています。
特に胎盤は、子宮壁への最適な接着性が低いために過剰なフリーラジカル発生部位であることが多いとされています。
このため、胎児の低酸素症または間欠性低酸素化、大規模なフリーラジカル生成および器官機能不全を引き起こす可能性にもつながります。
定期的な母体の光暗の調節、睡眠や覚醒サイクルの維持が重要でもあります。
母親の最適な概日時計はによる概日リズムは、メラトニンを介して直接的または間接的に、胎児の発達にも影響を与えるようです。
母体の概日リズムが乱れていることにより、成熟した胎児発振器に悪影響を及ぼし、新生児の心理的または行動上の問題につながる可能性があることもわかっています。

ただし、母体は基本的に薬などを飲まないようにしている場合が多いかと思います。
特に女性は、自身の判断でのみ服用せずに、服用前に必ず医師にご相談いただくことをおすすめします。

まとめ

メラトニンは、その強力な抗酸化物質の作用と安定した睡眠や覚醒サイクルの準備により男女の不妊症に効果がある可能性を秘めていることがわかりました。
また、松果体と胎盤の両方からの、胎児の成熟および胎盤や子宮の恒常性に不可欠な機能があるため、妊娠中の母体や胎児の成長にも大きく関わってくる可能性があります。
ただしメラトニンは日本の薬局では購入できません。
そのため、メラトニンの購入はインターメットでなされることが一般的と言えます。
その際、わからないことがあればかかりつけの専門家によく質問などをされてから購入や摂取をされることをおすすめします。

メラトニンは不妊症以外にも、酸化ストレスや炎症関連疾患(肥満、心血管疾患、免疫疾患、感染症、がん、神経変性疾患、骨粗鬆症、不妊症)の治療における有効性を示しています。
ホルモンの一種ですので、容易に摂取することはおすすめできません。
ただし、副作用の報告がほとんど見られないようだとされているため、今後ますます身近になり得るサプリメントの一つと言えそうです。

お問い合わせ
TEL:042-736-5787

引用文献:
https://www.allergyresearchgroup.com/blog/nutritional-factors-in-female-fertility-part-2-of-2/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33167396/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24132226/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%A6%8A

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