アメリカのサプリメントはおすすめか

2014年12月19日

食べ物と健康

日本とアメリカのサプリメント:

近年アメリカで日本のサプリメントメーカーの広告を観る機会が以前よりも増えてきました。

ダイエット向けやキノコ類などいくつか拝見したことがありますが、アメリカのサプリメントで似たものと比較した場合に何が違うのか考えてみたことがありました。

日本発でアメリカで一躍有名になったサプリメントの素材はいくつかありますが、その中でも納豆菌を使ったナットウキナーゼのように日本で先人から伝承された発酵技術を利用したサプリメントは特に強みのように思います。

一方、日本におけるアメリカのサプリメントも存在します。

大きく飛躍したきっかけとなったのは最初は口コミ商材で参入したメーカーのサプリメントだったように記憶しています。

 

一つの見方:

日本とアメリカのサプリメント業界を良く知るアメリカの先生と話をした時のことです。

「日本にもアメリカにも良いサプリメントは存在するものの、日本のメーカーが日本車のようにアメリカでどんどん大きく成長し続けるのは日本政府の方針が大きく革新しない限りはなかなか難しいかもしれないね!?」

という言葉が今でも心に残っています。

理由を尋ねると腑に落ちる答えもその中には確かにありました。

 

その中からいくつか挙げてみるとすると、

・アメリカには日本の優れた国民皆保険が存在せず、オバマ大統領が高すぎて支払えない医療費をなんとかすると実行しようとしたものの実現できずにいる。

・現状ではアメリカで医療は日本のように一般市民が簡単にかかれるものではなく、常に病気になることを恐れていて、日本に住む人のことを羨ましく思っている。

私もアメリカで住んでいた時に、スポーツをしている最中に相手と接触したことがきっかけで精密検査を含むいくつかの検査と1泊の入院をしましたが、通院を合わせるとそれだけで50万円前後した記憶があります(幸い保険でカバーされました)。

・上記のことからも医者は以前のように職業で高収入を得続けることができることは難しくなり、西洋医学の対処療法だけに頼れなくなり、予防についても勉強する医師が増え、サプリメントも日本と比較すると積極的に使用し、専門家がおすすめされる機会も多い傾向にある。

・アメリカではメーカーが古くから研究を重ねたり、投資額が多かったり、産学連携にも積極的な傾向にある。

・ある程度は根拠に基づいて開発されたサプリメントがアメリカには存在し、その裏にはおすすめしたことがきっかけで消費者が何らかの副作用や命に関わることが発生した場合に大きな訴訟問題に発展する。

・アメリカのサプリメントの市場規模が大きく、その裏には高い医療費を避けるために病気の予防は自己責任で行う必要があり、自分への健康の投資目的としてアメリカではサプリメントを摂取する人が多いといえる。

 

これらのことから、日本で一般的なサプリメントのイメージとアメリカでのサプリメントのそれとはそもそも違う観点も存在することがわかります。

ちなみに日本ではなかなか高い医療費のイメージが沸かないために緊急外来の一例をご紹介すると、

アレルギーで345ドル(現在の為替では日本円で4万円前後)、気管支炎で600ドル程度、耳痛で400ドル、鼻炎で617ドル、風邪で486ドルと日本では信じられない程高い金額になってしまいます。

(Media Health Plansによる調べ)

 

私たちは日本に住んでいる限り、現時点では割安な医療費のために簡単に自分で病院を選ぶことができる上に、税金でもまかなわれており、さほど不自由は感じません。

アメリカでは保険に入っていても病院を自分で選べるという訳ではなく、保険会社から提供するリストから選ばない限り、保険でおりません。

そういった悪循環もあって、日本よりもサプリメントはおすすめされる機会が多いというわけです。

といっても日本でもそうですが、品質も価格も幅が広く、安易にサプリメントに頼ることはおすすめできませんし、あくまでも食事が中心であり、サプリメントは補助的な役割であることはかわりません。

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