リボフラビン (ビタミンB2) Vitamin B2

リボフラビン ビタミンB2

■リボフラビン(ビタミンB2)とは?

リボフラビンは、ビタミンB2とも呼ばれる水溶性のビタミンですが、ビタミンB1とは異なり、比較的水に溶けにくく中性や酸性では加熱にも強い性質があります。ビタミンB2は、脂質・糖質・たんぱく質の三大栄養素を分解してエネルギーに変える補酵素としての役割があり、これらの摂取量が多いほど必要になります。リボフラビンが酵素たんぱくと結合して初めて酵素作用ができるようになることからフラビン酵素と称され、生命維持に直結する栄養素といえます。(ビタミンB2の説明はページ下部にも続きます)

■ビタミンと役割:

そもそもビタミンは何かというと生物が正常な発育をしたり生理機能をする上で必ず必要となる必須栄養素のことです。水溶性ビタミンのうち、ビタミンC以外を一括してビタミンB群栄養素としてまとめられました。ビタミンB群は代謝に関係する栄養素で、分解する時に活躍する酵素の補酵素役である構成成分です。

■日本でビタミンとリボフラビンが人気な理由:

日本人は他の先進国と比較して炭水化物の摂取量が多く、近年におけるお米の消費以外のパンや麺類をはじめとする良くいただくようになった食事に多く含まれることから尚更摂取量が増えているといわれると同時に、他の先進国よりもビタミンミネラルの摂取が低く、それは新鮮な野菜や果物を食べる量が少ないことが影響しているようですが、ビタミンは体内で合成ができないことから食生活の全体的な見直しも必要になります。
また欧米化した食品には加工食品をはじめとする食品に含まれる過酸化脂質を多く含むことが多く、体内での消化するためにリボフラビンが使われる機会が増えています。

■リボフラビン(ビタミンB2)の名前:

リボフラビンという名前の由来は化学構造の中にリボースとよばれる糖成分をもっていることから名づけられたようです。

■ビタミンB2の必要量:

一日あたりのリボフラビン推奨摂取量は成人男性1.6mg、成人女性1.2mgとされていますが、成長期・授乳中・高たんぱく食の方はビタミンB2の要求が増えるので、摂取量を増やす必要があります。また、ビタミンB2は光に弱い特性があり、牛乳の場合は透明な容器で2時間ほど光に当たるだけで50%が壊れてしまうため注意が必要です。リボフラビンが欠乏すると過酸化脂質が組織に蓄積されやすくなりますが、それは分解の役割をする酵素の作用が低下することで、過酸化脂質がたまることが原因と言われています。同様の理由から白内障にもかかりやすくなると報告されています。

■食事に含まれるビタミンB2:

ビタミンB2を多く含む食品は、プルーン、焼き海苔、納豆、アボカド、しいたけ、わかめ、ウナギ、それに動物性の肉類とその乳製品をはじめとする食材です。

■こんな方におすすめ:

リボフラビンは口の内外の粘膜や炎症が気になる方、食べ物の好き嫌いが多く偏食、たんぱく質の摂り過ぎ、抗生物質や避妊薬を摂っている、皮膚がカサカサしていたり髪がバサバサする、激しい運動をする、クッキリクリア感を感じない方、成長期や発育障害をお持ちの子供、妊娠・授乳中の方におすすめです。

■抗生物質とリボフラビン:

加工食品を食べることで過酸化脂質が増える結果としてリボフラビンが必要になることは述べたとおりですが、抗生物質を摂取することでもビタミンB2が欠乏することが判明しています。

■アルコールとビタミンB2(リボフラビン):

胆汁の分泌が低下するとリボフラビンが失われやすくなりますが、お酒を飲む機会が多い場合は胆汁分泌が低下しやすい状況にあります。

■ビタミンB2(リボフラビン)とサプリメント:

先人から伝承されてきた和食に加え、新鮮な野菜や果物類をたくさん食べ、加工食品やアルコール摂取量を減らすことでリボフラビンは欠乏しにくい状態になります。サプリメントは食生活で補いきれない時のサポート役にすぎませんので気になる場合はまず食生活を見直すことが大切です。

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