ビタミンK Vitamin K

ビタミンK

ビタミンKとは?

ビタミンKは天然の植物由来のもので、別名フィロキノン(ビタミンK1)やメナキノン(K2)、フィトメナジオンと呼ばれています。
脂溶性ビタミンの一種で、身体組織に関わる栄養素です。
K1は植物の葉緑体で作られるため、緑黄色野菜や海草、緑茶などに多く含まれます。
葉緑体は太陽がよく当たる葉の表面に多く分布しているので、ビタミンK1も葉の表面にたくさん含まれています。
近年ではサプリメント以外でも化粧品にも使われ、美容維持に期待されています。(⇒説明の続き)

■ビタミンK1 vs. K2:

天然のビタミンKには植物由来のビタミンK1であるフィロキノンと、微生物由来のビタミンK2であるメナキノンの大きく分けて2種類が存在します。
ビタミンK1は植物由来で、植物の葉緑体でつくられます。そのために主にビタミンK1を豊富に含む食品としては緑黄色野菜、特にほうれん草やブロッコリーに多く含まれています。

ビタミンK2については微生物でつくられます。微生物は腸内細菌でもつくられる働きがあります。微生物を含む食品にビタミンK2は含まれるために、納豆やみそをはじめとする発酵食品や乳製品、肉や卵に含まれますが、食品の中には量としてはあまり含まれていないのが知られるところです。

■不足すると:

ビタミンKというと少々マイナーなイメージかもしれませんが、血液を固めることと密接につながっている働きを持ちます。
タンパク質の合成との関わりのためですが、体内でビタミンKが欠乏することで出血しやすい状態になったり、なかなか血がとまりにくくなることが知られています。

血液以外でも実は大切は役割を担っており、骨の代謝に大きく貢献しています。
そのためにビタミンKは骨密度や骨粗鬆症とも関わりが大きく、過度なダイエットや食事制限を経験したことがある人たちにとっても関係しています。

■ビタミンKの摂取:

ビタミンKの成人摂取目安量は体重1kgに対して1μgが目安量とされています。そのために例えば体重50kgの人では50μg、体重60kgの人では60μgとなります。
他の栄養素と同様に新鮮な野菜に含まれますが、時間と共に減少します。鮮度の高い野菜を毎日食べることが難しい現代社会ということもあり、サプリメントで補う人も増えてきているようですが、あくまでも健康の補助的な役割のため、可能な限りサプリメントに頼らずに新鮮な野菜を多く食べて健康の維持にお役立てください。

■ビタミンKを含む食品:

葉野菜、植物油、豆、魚、海藻をはじめとする食品に含まれています。

■こんな方におすすめ:

大きく体重を減らそうとがんばってきた方、中高年からの方、野菜不足と感じている方、過度な食事制限を行ったことがある方、美容の維持等におすすめです。

■健康に関する文献報告:

エイジングケア特集ダイエット特集ビタミンミネラルより健康のために栄養素食べ物や食事

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