セリンとは体内で合成できる非必須アミノ酸の一種で、シルクプロテインに含まれるセリシンの主要な構成物質です。
人間のたんぱく質を構成するアミノ酸は自然界に存在する500種類のアミノ酸の中のわずか20種類で、セリンは人間のたんぱく質を構成している重要なアミノ酸です。
人間では肌の角質層に多く存在し、肌の潤いを保つ働きをしたり、脳の神経細胞の材料となり健康な脳を維持する働きを支えるなどの働きが知られるところです。(⇒説明の続き)
セリンには、D型とL型の2種類があり、それぞれ構造の違いがあります。
L-セリンは、多くの生物に存在しタンパク質を構成する要素のひとつでもあると言われています。
D-セリンは、もともと哺乳類の組織には存在しないと考えられていましたが、近年では哺乳類の脳組織に存在する物質であることがわかってきたようです。
セリンは脳機能とのかかわりも大きい成分とされています。
l-セリンは必須アミノ酸ではない成分として分類されていますが、脳機能と関連するホスファチジルセリンの合成には、l-セリンの補給が不可欠とされています。
セリンは牛乳や大豆、高野豆腐、イクラ、かつお節、海苔などに多く含まれます。
中でも牛乳中のタンパク質のカゼインに多く含まれているので、眠れない時にホットミルクを飲むとよいと言われているのは、心を落ち着かせるカルシウムと共にセリンが質の良い睡眠をもたらしてくれるからです。
セリンは、シルクに含まれるたんぱく質のセリシンの加水分解から発見されました。セリンという名前は、ラテン語で絹を意味するセリシに由来してこの名がつけられたたそうです。シルクが滑らかな感触なのはセリンのおかげだともいわれています。
お肌のかさつきが気になる方、最近寝つきが悪いなあとお感じの方、熟睡感が得られず睡眠の質を上げたい方、最近思い出せないことが増えてきた気がする方などに特におすすめです。
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