マイクロバイオームと肥満予防やダイエット

2020年07月20日

健康

腸内が健康な状態であることは、私たちの健康と大きく結びついています。

体内微生物集合体で知られるマイクロバイオームが肥満予防やダイエットに活かされることが増えています。

 

腸内に一番多いマイクロバイオーム:

腸内環境と免疫力や脳の健康は密接に係わっていることがわかっています。

一般的に免疫力の70%以上は腸内環境からとも言われます。

近年は腸と脳のつながりの大きさがクローズアップされています。

腸内は細菌、真菌、古細菌などの微生物が豊富で、その集合体であるマイクロバイオームという言葉が世界的に知られるようになってきました。

まだ日本では認知されていませんが、ひょっとしたら、肥満予防やダイエットとの関わりと共に知られるようになるタイミングが訪れるかもしれません。

それほどまでに、マイクロバイオームと肥満予防やダイエットとの関わについての報告も増えています。

 

腸内マイクロバイオームと肥満予防やダイエット:

この10年ほどは、腸内微生物叢やマイクロバイオームと肥満やダイエットとの関連性についての研究が多いようです。

腸内細菌叢やマイクロバイオームは、日ごろ口にする食べ物や食事、生活習慣、ストレス度合い、肥満度、非アルコール性脂肪性肝疾患をはじめとする代謝状態などの影響を大きく受けるとされ、その点は肥満やダイエットとの接点になっているかもしれません。

さらに、最近の研究で腸内マイクロバイオームは肥満や代謝だけでなく、腸の健康に大きく関連する炎症性の腸症状や疾患、世界的に多いⅡ型糖尿病、心血管症状や疾患、不安症やうつ病、がんなどとも関連性が大きいことが示唆されてきています。

興味深いことに腸内マイクロバイオームは口に入れた24時間以内の食べ物や食事の影響を大きく受けるとされ、逆の立場から言うと、食べ物や食事で肥満予防やダイエット、アレルギー反応なども予防から治療においてもおこないやすいということでもあります。

特に腸内にはマイクロバイオームが一番多く存在していることからも、食べ物や食事次第で腸内の健康を左右できるという点は、とらえ方によっては有難いことではないでしょうか。

食べ物や食事のパターンがある場合にはリアルタイムで腸内マイクロバイオームに影響を与えることを考えると、食品や食事のパターンを見直すことは大きなおすすめの予防や治療法になるといえそうです。

 

うつ病や不安症と腸内細菌叢:

上部では、脳や不安症と腸内環境との関連性の報告に触れましたが、それらは近年増えている研究分野の1つです。

報告の多くが語っている1つに、不健康な食べ物や食事は気分や感情、心配性や不安症、うつ病など脳に関係する症状や疾患との関連性を示唆していることがあります。

多くの場合、マイクロバイオームや腸内環境から脳への影響も考えられているようです。

それでは、そのようにすればマイクロバイオームで肥満予防やダイエットにつなげたり、食べ物や食事で健康維持や予防につなげることがしやすいのでしょうか?

近いうちに報告されている中から、マイクロバイオームを考えた日本でも取り入れやすいおすすめの食べものや食事、避けたい食品なども健康からダイエット、食事まで記載していますので健康のヒントにしていただければ幸いです。

 

引用文献:
PMID: 28867793
PMID: 28164852
PMID: 29120742
PMID: 28388917
PMID: 31315227
PMID: 25415497

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