多発性硬化症のように痛みを伴う症状の場合、食べ物、食品栄養素、食事などを見直すことで痛みの軽減につながる報告例があります。

多発性硬化症と食品の報告からおすすめのヒントを探ります。

乱立する情報：

多発性硬化症に関わらず言えることですが、近年のIT技術の発展により、誰しもが情報発信できる時代です。
その分、閲覧した情報がどの程度信頼できるものなのかの真意や科学的根拠はわからない状態であることも少なくなさそうです。
今回はさまざまな報告の中から、共通点が多かった食べ物や食品栄養素の観点に絞った情報からおすすめのヒントを探ります。

多発性硬化症におすすめされる食べ物や食事の内容例：

多発性硬化症に関わる食べ物や食事に関わる報告で、いくつか共有しておすすめされる内容が目立ったように思います。
科学的根拠が有るかどうかは別として、食べ物や食事の中でもおすすめされることが多いのは下記のような食事のようです。
・野菜や果物を多く摂取すること、
・食物繊維を含む食品が多い食事とすること、
・伝統的な食べ物や食事を重視すること、
・低脂肪の食事、
・他にも高ポリフェノールなど抗炎症や抗酸化食品に多い食品群、
など。

同時に多発性硬化症に多い痛みや炎症を増やす原因となる理由からおすすめされない食品や食事の内容もありました。
特におすすめされない食品栄養素や食事には、乳製品、グルテンが多い小麦類、糖類などアレルギー反応が示されやすいことが挙げられているようです。

おすすめされる食品栄養素類：

多発性硬化症に食品や食事としておすすめされる上記に加えて、食品栄養素もいくつか共通点が存在するようです。
おすすめされることが多い中には下記が例に挙げられています。
・ビタミンD栄養素（タラなどの魚類に豊富）、
・オメガ酸脂肪酸（魚の高濃度のEPAやDHA、亜麻仁油など）、
・腸内細菌叢（発酵食品類）、
・ビタミンA、
・ビタミンC、
・ビタミンE、
・セレニウム（セレン）、
など。

食べ物や食事、それに食品栄養素類にしても多発性硬化症におすすめのヒントとしては、抗炎症や抗酸化の作用が高い食品群であることが共通しているといえそうです。

参照文献：
PMID： 30626570
PMID： 29067566
Prostaglandins LeukotEssent Fatty Acids 73.5（2005）：397-404。

詳細説明文：

ビタミンDとは？

オメガ酸脂肪酸とは？