認知症は食べ物や食事に含まれる栄養素で予防が可能の可能性

2018年04月18日

野菜の食べ物と栄養素

食べ物や食事に含む栄養素とも関係があるとされるアルツハイマー型の認知症は日本でも増えてきている症状や疾患です。

日本以上にアルツハイマー型認知症にかかっていたり、携わる人の数が多いことでも知られるアメリカでは、予防対策も含めて多くの調査や報告があります。

認知症は食べ物や食事に含まれる栄養素で予防が可能といえる可能性が出てきたと最新の調査報告で伝えられています。

米国健康指標と評価機関によって発表された米国内における1990年と2016年を比較した損失生存年数に基づく上位25の死因によると、日本に住む私たちが抱えているがんの問題は一般的に1990年代からアメリカ国内では減っているものの、発表された統計データを見る限りでは、ここ数年最も顕著に増えているのが痛み止めなどに使用され、アメリカでは大きな問題として社会現象になっているオピオイド鎮痛薬による体調不良、慢性腎臓疾患、自己免疫に関わる疾患、そして90年代から2016年まで急増していて、上位を占めているのが、アルツハイマー型認知症です。

 

アメリカ国内においての主な5の死因:

日本で死亡の原因トップは、がんです。

アメリカでは90年初め頃を境にがんになる割合は減り、その成功の裏には野菜を沢山食べるように働きかけた背景が存在します。

その意味で、日本の厚生労働省が発表した一人当たりの野菜と果物についての年間消費量は過去20年以上から現在も減り続けていることを考えた場合、今後も日本国内ではがんになる人の割合も増えてくることが予想できるといえるのではないでしょうか。

さて、話をアメリカに戻しますと、アルツハイマー型認知症については現在アメリカでは死因の4位に位置しています。
一番多く亡くなっている死因は虚血性の心疾患で90年代から今までも変わっていません。

次に多い肺がんについても変わっていませんが、3位になった慢性閉塞性疾患(COPD)は一時期日本でもコマーシャルに多く登場したタバコにも関連する疾患です。

現在4位のアルツハイマー型認知症は90年には7位で、順位を大きく上げ、今後の予想でも増える予想で、日米両国における共通した懸念事項です。

実際に日本のメディアでも最近は認知症についての特集番組も多く、アメリカでも研究や報告を目にしたり、耳にする機会が以前以上に高いようにも思えます。

そんな中で、今回は認知症と食べ物や食事に含まれる栄養素と予防の可能性についての報告事例をご紹介します。

 

Neurology(神経科)についての専門誌に近頃掲載された5年間にわたるシニア層と食べ物における調査では、毎日の食べ物や食事の中に、ホウレンソウやブロッコリー、カリフラワー、小松菜、ケールなどのいわゆる緑葉野菜を1~2回食べている人は、それよりも少ない、あるいは食べていない人と比較した場合に認知数が緩やかであることが報告され、アルツハイマー型認知症になりにくかったり、症状が出るのが遅かったりすることが考えられるとのことでした。

また、960人が参加した記憶力と加齢についての平均81歳の人を対象としたプロジェクトに関しての他の治験では、毎日1.3皿の野菜を食べるグループがその数を下回るどのグループよりも記憶力や加齢についての指数が最も良い数値を示していたとのことでした。

上記の2つの研究報告を観る限りにおいては、毎日平均して1皿以上の野菜を食べることでアルツハイマーや認知症などの症状にかかる予防やリスクを減らす可能性があるように考えられそうです。

 

参考にした情報:
Institute(機関) for Health Metrics (健康指標)とEvaluation(評価)
損失生存年数に基づく上位25の死因
ウォール・ストリート・ジャーナル
「早すぎる死」が米国で増えている理由
2018年4月17日

NPR
Eating leafy greens each day tied to sharper memory, Slower decline
2018年2月5日

 

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