低ビタミンDを含む食べ物やビタミンDの働きと健康や心臓まで

2018年04月04日

健康

ビタミンDの数値が体内で低い場合と健康との関連性についての調査報告が増えてきているようです。

低ビタミンDを予防するためにも食べ物に含まれるビタミンD栄養素や生活習慣で知っておきたいおすすめがあります。

 

ビタミンDが注目される背景:

近年欧米においての先進国では特にビタミンDに関しての報告を目や耳にする機会が増えてます。
以前から、冬の時期に日照時間が短い寒い地域では、季節によっては特にビタミンDは欠かせない存在にありましたが、近年では冬の季節や寒い地域といった限定された対象とは別に、ビタミンDが脚光を浴びてます。

例えばアメリカでは、10年以上前からビタミンDは人気サプリメントの上位5位内に入り、日本で生活をしている限りでは何がそんなに注目されるのか見えてきません。

ビタミンDは長期摂取に向かない栄養素の1つとして教えられてきていますが、少なくとも下記の3つの理由からビタミンDにおいての価値に変化が起こってきたのかもしれません。

 

・ビタミンDの栄養素を豊富に含む食べ物や飲み物が少ない:

ビタミンDを豊富に含む食べ物の例として挙げられることが多い食品としては、肝油、レバー、たら、干しシイタケ、きくらげ、しらす干し、うなぎ、卵などが挙げられます。
日本ではまだ食べる機会が減っているとはいえ、食卓に並ぶ食べ物として残っているものもありますが、海外ではなかなか食べる機会がないこともビタミンDの栄養素が注目されるきっかけになっているようです。

 

・昔と現代生活の生活様式の違い:

昔の人々は国や地域に限らず、屋外で時間を費やすことが多かったことは周知の通りですが、現代では屋内で時間を過ごすことが多くの人にとっては一般的になっています。
また、座った状態で過ごす時間も増えてきていることも考えられます。

外で時間を費やすことで、太陽の光を浴びる時間も増え、結果として体内でのビタミンD栄養素が生成されることにつながっています。

現代生活のように屋内で生活する時間が多くなると、日光浴の時間も減ると共に体内でのビタミンDの値も減り、ビタミンDが注目されることになっていると考えられます。

 

・ビタミンDについての働きや役割についての報告:

ビタミンDは体内でカルシウムの栄養素の吸収を促すことは良く知られていますが、その結果として骨が丈夫になりやすく、筋力も維持されやすい状態が保たれるとされます。

他にもインフルエンザやウィルスが繁殖しやすい冬の季節でビタミンDの栄養素の人気が高い理由として、ウィルスや病原菌、インフルエンザに関わる菌などと闘う免疫力が上がりやすいことや、精神的な部分などとのつながり、心臓や脳との関りなどの報告も少なく、ビタミンDの栄養素が持つ働きや役割について良い意味での見直しが増えているとも言えます。

 

先日学んだビタミンDと心臓発作:

心臓発作というと日本ではまだ他人事のように思うかもしれませんが、それは死因のトップがいつまでもがんである意味が大きいのかもしれません。

アメリカのように食べ物や飲み物での予防の大切さを唱えた結果、90年代からがんになる人の割合が低くなって、その次にいた心臓関係の病気が目立つようになりました。

実際に心筋梗塞や心臓発作で倒れる人の割合は多いように思いますが、日本でもこれだけ食べ物が西洋化してくると近年の推移でもわかるように心臓や脳など血管に関係する病気も増えてくることが自然ともいえそうです。

 

先日読んだ論文にはビタミンDが体内で少ない(30ng/mL以下)場合には心臓発作にかかるリスクがそうでない人と比較した場合に2倍高くなることが報告されていました。

報告主がアメリカで開催された国際発作会議だったこともあり、どの程度バイアスがかかっているかを考慮する必要もあるかもしれませんが、血中における25-ヒドロキシビタミンDが低い96名の発作患者を対象とした病院で行われた調査が情報の源になっていました。

 

予防にできるおすすめのこと:

健康を維持しながら予防としてできるおすすめは大きく分けて2つあるように思います。

1つは何といっても食べ物ではないでしょうか。

和食に多い魚類や椎茸類、干した食べ物には共通してビタミンDの栄養素が多いことがわかっています。

食事の中で和食の割合が高い場合には、ビタミンDの栄養素も摂取できているということにもつながりますので、おすすめです。

 

もう1つは太陽を浴びる時間を増やすという意味でも、外で過ごす時間を増やすということがおすすめです。

太陽の光を浴びる時に体内に吸収されやすい部位としておでこ、手のひら、首が挙げられることが多いと思いますので、参考にしてはいかがでしょうか。

 

 

参考にした情報:
サイエンス・デイリー英文 2015年2月参照番号150205083522
アメリカン・ストローク・アソシエーション開催国際ストロークカンファレンス2015

 

情報ページ:ビタミンDとは?

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