カンジダ菌過多に学ぶ改善と予防策

2017年02月17日

アレルギー

 

カンジダ菌が体内で多くなり過ぎるいわゆるカンジダ過多状態の人が増えているようです。

その原因から改善と予防策についての影響やヒントをカンジダ菌の専門家から学びます。

 

カンジダ菌の関わりについて大まかに知ってみる:

カンジダ菌は体内に誰もが持つ菌で、それが多くなり過ぎると身体に影響が出てきます。

何かのきっかけで表面化することも考えられ、そのきっかけの中には体調を崩した際に飲んだ抗生物質や殺菌力の強い薬であったり、何かに感染したことがきっかけになることも考えられそうです。

過多になった場合には症状が出たりしばらく出てこなかったりするものの、なかなかしつこく体内に潜んでいることが多く、何かの食べ物を食べたことや睡眠不足、免疫力が低くなった時などに表面化することも少なくないようです。

カンジダ菌と身体の関係を観察すると、影響が出た時に起こる症状の中には、身体にかゆみが出たり、お腹が張ったり、便秘や下痢など腸内環境との関わりがあったり、柔軟剤や香水などをはじめとする香りに敏感になったり、ホコリやカビに反応したり、湿疹が出たり、すごく疲れが出やすくなったりすることなどが報告されています。

 

カンジダ菌過多の原因と食べ物の影響について:

カンジダ菌は現在だけでなく、過去に行なったさまざまなことから影響を受けることがあるようです。

例えば何かに感染したり、抗生物質を飲んだ際に腸内環境で悪い菌と一緒に良い菌が死んだことによる影響を受けたり、日頃何気なく食べている食べ物や食事の影響を受けていることも原因として考えられます。

症状が出る時も原因が食べ物自体というよりも食べ物を育てる環境での農薬や添加物であったり、品種改良や遺伝子組換えが施された食べ物であったり、その食べ物の中に含まれるイーストなどの菌や高い糖質の影響を受けることも原因として考えられます。

 

私たちの身体は過去に食べてきた食べ物でできています。

また健康を左右するのに最も大きな割合を占めているのも食事であると報告されている以上は、カンジダ菌過多においても食べ物の存在は大きいといえます。

食べ物ではシュウ酸を多く含むいわゆるシュウ酸値が高い食べ物は特に影響を受けやすいことが報告されていますので、カンジダ菌過多の予防や改善を考える際に留意しておくことがおすすめです。

 

シュウ酸を多く含む食べ物の例:

ほうれん草、チョコレート、ナッツ類、種子類、大豆、ビーツなどが挙げられます。

 

影響の大きな食べ物の例はシュウ酸を多く含む以外にも、イースト菌や小麦に含まれるグルテン、乳製品など一般的なアレルギー食品に分類される食べ物には注意が必要です。

他には、糖類を多く含む食べ物はカンジダ菌を増やすエサになりやすいので甘さを含む食べ物は制限をしながら進めることが得策です。

人工的な甘さではなく、果物でも糖度の高い食べ物については種類によって気にかけることが予防や改善にも有効です。

それら以外の食べ物でも上段にお伝えしたように遺伝子組換え食品、品種改良が進んだ食べ物、添加物や農薬、カビ、抗生物質やホルモン剤などを使用して飼育された食べ物などの影響も考えておくと予防や改善におすすめです。

 

食事だけで十分に栄養素を補えない場合の補助的なサプリメントとしておすすめされることが多い栄養としては、カルシウムやマグネシウム等のミネラル類、ビタミンBやC等のビタミン類、リジンをはじめとするアミノ酸、乳酸菌ラクトバチルスプランタラム、オレガノオイル、バーバリン又はベルベリン、コンドロイチンなどの栄養素が挙げられます。

 

薬とカンジダ菌:

薬は一般的に短期的に良くするには良い効果を発揮してくれ、助けてくれる働きがあるものの、カンジダ菌過多の場合には注意が必要といえます。

例えば抗生物質のように体調を崩した時に飲むことで即効性があって改善されるのは助かりますが、カンジダ菌過多の場合には、一時的に良くなったとしてもその後に影響が出ることも報告されています。

他の薬では除菌や殺菌力の強い薬を飲んでカンジダ菌の影響がその後に出ることも考えられそうです。

定期的にバースコントロールピルを飲んでいる女性は、エストロゲンなどのホルモンバランスの影響を受けることもあるかもしれませんので気になる場合は担当医にカンジダ菌との関連性と影響について伺っておくと良いかと思います。

また、妊娠中や授乳中の女性は子供についての影響もありますので、気になる場合も伺うことがおすすめです。

 

カンジダ菌と生活環境:

ストレスが大きくかかる場合にはカンジダ菌だけに限らず、免疫力は全体的に落ちることからも様々な体調の変化に影響を与えると考えることもできます。

睡眠不足や睡眠の質が落ちている場合も同様に、意識としてはない場合でも身体には大きなストレスとなることも少なくありません。

特に身体がアレルギー反応や食べ物などに不耐性をうったえていたり、慢性疲労などを感じる場合には睡眠時間はできるだけ7時間以上の確保を心がけることがおすすめされます。

 

参考にした情報:

ヒール・ユア・サミット

カンジダ菌とイーストを乗り越える秘訣

ドナ・ゲイツ医学博士

2016年3月19日

 

情報ページ:ラクトバチルスプランタラムとは?

オレガノオイルとは?

バーバリン又はベルベリンとは?

 

 
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2022年10月20日 更新
 

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