アルツハイマーを含む認知症予防や改善に知っておきたいこと

2017年09月13日

健康

 

アルツハイマー型を含む認知症は治療しても治らないと思われてきたようですが、治療で改善されることを示されたことについて大きなニュースになっています。

アルツハイマー型を含む認知症の予防や改善について語っていますので知っておくことはおすすめです。

 

アルツハイマー型認知症:

日本でも増えてきている認知症ですが、何年も前から更に多いことが問題となってきたのがアメリカやイギリスです。

例えばイギリスではアルツハイマー型認知症は死因の最大の1つとして報道されているようです。

日本では現在までがんが高止まりしているものの、アメリカでは1990年初め頃からそれまでに国を挙げて研究や報告、予防についての告知を多大なコストと時間をかけて行なって来たことが功を奏した結果、がんが原因で亡くなる人の割合は下がりました。

それ以降に最も多い原因と報告されているのが心臓病疾患、その次のがんに次いで、3番目に多い死亡の原因になっているのがアルツハイマー型認知症であることが発表されています。

そのような理由からも、認知症についても、より多くの研究や報告がなされているように思います。

今迄の常識ではアルツハイマーや認知症については予防できることはあっても改善されることはないというのが一般的な見解でしたが、ここにきてその一般常識が変わろうとしているようです。

アルツハイマーや認知症の専門家でUCLAの教授かつバックインスティチュートの設立者でもあるデール・ブレデセン(Dale Bredesen)医学博士によって認知症の予防と改善についての最初のプログラムとして書かれている内容である出版されたばかりの「ザ・エンド・オブ・アルツハイマーズ」は発売前から業界では大きな話題となり、発売直後からの人気書籍になっています。

私も発売前から予約をし、英文の原版を購入いたしましたが、発売直後は一部販売店では売り切れとなったということも耳にしました。

デール博士によると認知症は今迄は常識として改善されることは不可能で、予防さえもできないと考えられて来たものの、それは過去の話になるのかもしれないと言われています。

今回は彼の書籍の「ザ・エンド・オブ・アルツハイマーズ」発売時に行なわれたザ・ファンクショナル・メディスンという教育機関によるインタビューの中から、私たちにとって予防のヒントになるおすすめの内容部分をご紹介します。

 

デール博士が長年にわたりアルツハイマーや認知症について研究や実施をしてこられた中で言えることの1つとして、西洋的に行なわれる一辺倒の投薬による治療だけでは限界があることと、ファンクショナル・メディスンの活用が予防や治療の改善を可能にした意味は大きいということでした。

その内容はアルツハイマー型認知症やその前段階であるプレアルツハイマーについて原因がわからずに恐れている人たちの救いとなったこともあって良いニュースとなったことは言うまでもありません。

同博士は2011年の時点でアルツハイマーの原因を突き止めたものの、それからが予想以上に時間を要したとも伝えていますが、大きく進歩できた理由の1つには今迄は手が届かなかった遺伝子検査が、ここ数年だけでもその費用が大きく下がったことが大きかったようです。

遺伝子検査のことについてもインタビューで触れていましたが、現時点では私たちにそれほど関係が深いことではないともいえることからも、少しわかりやすい点に絞ってご紹介したいと思います。

 

アルツハイマー型認知症の予防や改善に欠かせないことの例:

アルツハイマー型を含む認知症においての予防や改善に欠かせないことで知っておきたいことの例がいくつか挙げられていました。

行なわれたインタビューでの話の中には下記のようなものが含まれていました。

 

・ビタミンDや亜鉛をはじめとする栄養素の不足は早い段階で修正を行なう。

 認知症に限ったことではないとは思いますが、デール博士曰く、良くするには早い段階で実行する程、改善される可能性も高まるとのことでした。

 

・どんな炎症でも対処する必要がある。

 炎症というと何となくぼやけた話しになりますが、例えば風邪や歯周病、花粉症も食べ物の不耐性やアレルギー反応、ホコリやカビやニオイについての反応においても炎症といえます。

 また食べ物に含まれる脂質に分類される人工的な油でマーガリンなどに含まるトランス脂肪酸、食べ物や食事の後に上がるグルコース(血糖値)などまでも炎症に含まれるのだそうです。

 血糖値は食事をする以上は上がることはある程度の影響は避けられませんが、その上がり具合で大きな差が出ることはわかっています。

 糖度や味付け、加工度合いやGI値が高かったりすることは血糖値の急上昇を招くことにつながります。

 その意味では、昔からの和食や会席料理、洋食のコース料理などは血糖値の上がり方まで考えられた食事ではないでしょうか。

 

・有毒物を避ける。

 水銀や鉛の重金属や環境汚染物質、農薬や日用品にも含まれる化学物質は何気なく選ばずに意味や本質を考えて積極的な選択を行なう。

 有毒物が大きな原因になった例としてアメリカニューヨークでワールドトレードセンターにて発生したテロの9.11が挙げられていました。

 発生当時に周辺にいた人たちに調査を行なったところ、50代でも12.8%の人が認識障害が発生しており、認知症の初期段階とも診られるということでした。

 

上記の中でも私たちの日頃の生活の中でも大きく占めるのは食べ物や食事、日用品アイテムをいかに考えて選択していくかということのように思います。

今回はインタビューの中から知っておきたいことをお伝えしましたが、書籍を読み終えてから改めてご紹介できる機会を設けたいと思っています。

300ページを超える難しい内容であることからも、首を長くして辛抱強くお待ちいただければと思います。

 

参考にした情報:

教育機関ザ・ファンクショナル・メディスンのインタビュー(英語)

ザ・エンド・オブ・アルツハイマーズ

デール・ブレデセン医学博士

2017年9月10日
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