食道がんの原因と予防におすすめの食事と避けたい食べ物や飲み物

2017年06月28日

健康

 

食道がんの原因となりやすい食べ物や飲み物、予防のためにおすすめしたい食事について。食道がんを患う人には少なくとも6つ程度の共通点があると食事療法をもちいるがん治療の専門家。予防におすすめのヒントを考えます。

 

がんが日本で増えている原因:

近年は日本でもがんが増えており、その原因として様々な要因が伝えられています。

西洋化した食べ物や食事に飲み物、塩分や糖分過剰摂取、食品添加物、環境汚染や大気汚染、過剰なストレスや睡眠不足、運動不足などが代表されるところではないでしょうか。

日本国内で増え続けているがんの人口が確認されている一方で、同じ経済大国でかつては日本同様にがんが増え続けていた状況に歯止めをかけることに成功したのがアメリカです。

政府主導型の大々的な研究で知られるのはマクガバンレポートや食品ピラミッドは良く知られるところですが、80〜90年はじめにかけて研究され、がん人口が減った陰の主役とも言えるチャイナスタディーの存在も見逃せません。

チャイナスタディーは食べ物や食事のいわゆる食生活について健康長寿の人びとについてアメリカの研究者らが中国に腰を降ろして調査をし、持ち帰って報告したレポートですが、アメリカ国内で食事の中の野菜が占める割合や量が増えている要因の1つはその報告について政府が広げる努力をしたからではないでしょうか。

 

その一方で日本国内においては、野菜も果物、日本の主食とされてきた穀物の代表でもあるお米も含めた一人当たりの年間消費量は直近20年以上にわたり右肩下がりで減っていると同時に、食事における肉類の量や頻度は上がっていることが報告されています。

それらの状況は、がんが日本国内で増えている原因にもなっていることは間違いなさそうです。

 

食道がんの原因と予防におすすめの食事と避けたい食べ物や飲み物:

今回は近年増えている食道がんについて、先日開催された学会の中で食事療法をもちいるがん治療の専門家で大家ともいわれている済陽高穂先生による講演から、食道がんの主な原因と食べ物や食事療法をもちいた予防の方法について多くのヒントを学びました。

食道がんの主な原因としては、下記が共通していると報告されておられます。

1 強いお酒の過剰摂取:

アルコールについては諸説が伝えられていますが、その中でも強いアルコール度数のお酒は特に食道がんの原因になるようです。

よくいわれる適量とされるアルコール摂取量は一日あたりワインならグラス一杯程度、日本酒で1〜2合との報告もあるようです。

 

2 喫煙:

喫煙については受動喫煙についてもいえることですが、よく百害有って一利無しとの例えもあるほどです。

またがんの原因として一番大きく報告されているのも喫煙です。

がんの原因としては、一番が食べ物と食事で35〜45%程度といわれる専門家が多く、その次がタバコで30%とアメリカのがん研究所の調べでは報告されているためにいかに喫煙ががんの原因になっているかがわかりますし、同時に食べ物や食事と喫煙を改善することで、がんの原因の60%程度は予防できるということになります。

 

3 熱い食べ物:

食べ物の中でも熱い食べ物は特に食道がんの大敵として、昔から報告されています。

熱い食べ物と飲み物、冷たすぎる食べ物と飲み物については食道において、炎症が発生しやすくなると共に、冷たい食べ物や飲み物はウィルスが入りやすい状況を作り出すことでも知られていますので、特に食道がんについて予防を考えた場合にはそれらに注意が必要といえます。

 

4 塩分の過剰摂取:

食べ物や食事における高濃度の塩分と、塩分の過剰な摂取は食道がんの原因になりやすいことで知られています。

特に人工的な塩分のナトリウムについては食道がん以外にも避けたい食品の1つといえるために、予防におすすめされているのは自然界で摂取される天然の塩です。

塩分を含む食事が多かった秋田県の胃がん年次死亡率の調査では1960年代の塩分摂取が一日平均22gだったのが、2005年の11gに半減しただけでも、胃がんで亡くなる人の割合が半分以下に減っていることが報告されているということでした。

 

5 コンビニ食品の過剰摂取:

今やいたるところにできた便利なコンビニ。

その便利さ故に、つい食べ物や飲み物を求めてお店に入る機会も増えがちではないでしょうか。

食道がんに限らず、さまざまな予防について考えた場合には、コンビニ=食卓とならないようにすることがおすすめといえます。

 

6 肉類の過剰摂取:

日本では野菜や果物、穀物、魚介類が占める食事の割合が低くなっている一方で増えているのが、肉類を含む食事の割合です。

前回も研究報告書の1つに大腸がんと肉類の摂取でもご紹介しましたが、毎日赤い肉を食事で食べる人は1ヶ月に1回の人と比較した場合に大腸がんのリスクが2.49倍になるというもので、食事における食べ物の選択の意味の大きさを伝えています。

 

私たちの唾液に含まれるアミラーゼを調べると何万年もの長い間、草食の食生活を過ごしてきた長い歴史があるということですので、その歴史から考えても野菜や果物がある程度毎日の食事の中に含まれることが健康維持と予防におすすめといえるのではないでしょうか。

 

参考にした情報:

国際融合医療協会 第7回学術大会 2016年6月18日 東京医科歯科大学にて開催 済陽高穂先生による講演

 

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