なぜビタミンDがインフルエンザや冬の季節におすすめされるか

2016年11月07日

健康日光浴でビタミンD

ビタミンDはインフルエンザや冬の季節には特におすすめの栄養素です。

日本ではさほど注目されないビタミンD栄養素ですが、骨との関係、自律神経やホルモンバランス、日本でも多い自己免疫疾患、免疫や痛みとの関係など様々な報告がなされ、他国では常に人気の栄養素となっています。

ビタミンDと骨や痛み:

ビタミンDは太陽のビタミンでも知られる栄養素だけに、太陽を浴びることで体内で生成されまます。

多くの調査では日光浴の時間が思うように確保できない理由で、多くの人に不足しがちな栄養素の1つであることがわかってきました。

ビタミンDはホルモン様物質で、骨やカルシウムとも深い関係にあり、ビタミンDの栄養素が不足することでカルシウムも不足しやすく、骨にも影響があることや、骨や筋肉と関係もある痛みとも関連しているとの報告もあるようです。

最近の研究報告ではビタミンDの体内数値が上がることで痛みが改善された報告が日本でも知られるメイヨークリニックから報告されていますし、体内に炎症がある場合に多く、日本でも多いことが考えられる自己免疫疾患やがんを患う人の多くがビタミンD不足であることなども報告されています。

ビタミンDとインフルエンザ:

冬の季節に多いインフルエンザや風邪、ウィルス感染などにかかりやすい季節になると、ビタミンDがおすすめされたり、人気が高くなったりします。

それは特に寒い地域や日照時間が少ない国で十分に体内でビタミンD栄養素が生成されないことが主な理由とされてきましたが、近年の報告ではビタミンDの働きの1つにがインフルエンザやウィルス感染、悪いバクテリアなどに対して免疫を高めて身体を保護しようとしてくれることが確認できたことも関係しています。

またインフルエンザや風邪だけではなく、アレルギーの1つでもある喘息や自己免疫疾患の予防にも有効であることもわかってきているようです。

季節や地域:

最近では、ビタミンDは白人などの肌が白い人種よりも肌の色が濃い人種の方が、よりビタミンDを多く必要としているなどの報告もなされています。

現代社会とは違って、昔から私たちは外で時間を過ごすことが多かったことは周知のとおりですが、近年では太陽の光を浴びる時間がどんどん少なくなる一方で、室内で過ごす時間が増えています。

多くの人にとってビタミンDは不足しやすく、特に乾燥しやすく寒くなる風邪やインフルエンザが流行る冬の季節の日光浴時間は更に短くなるのが一般的ではないでしょうか。

また現代の食生活ではビタミンD栄養素が多いタラや他の一部の魚を食べる機会が少なくなっていることも、ビタミンDが不足しやすい一因になっているといえます。

ビタミンDの必要量:

ビタミンDは太陽に毎日20分程度直接浴びることで予防としての量は補給できているように認識されてきました。

ある報告では20分の直接の日光浴では10,000IU程度ビタミンDが補給できる計算になると伝えられると共に、体内で貯めることができないために毎日の日光浴が欠かせないことでも知られています。

日本でのビタミンD推奨量は海外のそれと比較するととても低く、一日あたり200IU程度である一方で欧米では日本の10〜20倍以上にもなる2,000〜5,000IUも本当は必要との報告も出てきています。

気になるビタミンDについての過剰摂取による副作用ですが、2008年にアメリカで報告された研究報告では1日あたり10,000IUにあたる250mcgを長期継続摂取したとしても副作用は観られなかったことが伝えられています。

一方で体内での免疫力が高まったこと、骨や筋肉の形成が高まること、一部の粘膜の働きが向上されることなどの良い報告が発表され、幅広い働きと安全性に注目が集まり、ビタミンDの人気の後押しをすることとなりました。

日本ではまだ情報量も少なく、実際の流通も少ないことからも、ビタミンD必要時には知識が豊富なかかりつけの専門家に相談された上で摂取されることがおすすめです。

参考にした情報:

自己免疫疾患解決エピソード2

トム・オブライアン医学博士

2016年10月16日

情報ページ:ビタミンDとは?

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