血糖値の安定と糖尿病予防のヒント

2016年07月22日

血糖値と糖尿病

血糖値とは

一般的に私たちの多くは、毎日ご飯やパンなどの食事をとります。
ごはんやパンなどに含まれる糖質は、体の中で「ブドウ糖」に代わり、血液に取り込まれて体を動かす燃料となっていま
す。
血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことを示し、健康のバロメーターとなっています。
一般的に、食事をとると血糖値は上がり、その後1~2時間をピークに下がり、食事前と同じくらいの血糖値に戻ります。
血糖値が高いままの状態が続くと、糖尿病となってしまいます。

 

血糖値とインスリン

食事をとって血糖値が上がると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは、血液中のブドウ糖の量を調節して、必要なだけ細胞に取り込んでくれます。
これにより、血液中のブドウ糖が減り血糖値を元通りに下げることができるのです。
インスリンには、ブドウ糖を脂肪や「グリコーゲン」というものに変えて、エネルギーとして体内に貯蔵する働きもあります。

 

インスリンの分泌量が少なかったり、うまく働かなかったりすると、血糖値が高いままとなります。
これが、糖尿病です。

 

糖尿病とは

糖尿病とは血液中のブドウ糖の量、つまり血糖値が高い状態が続く病気です。
健康な人は、血糖値はインスリンの働きにより一定の範囲で保たれています。
ところが糖尿病の人は血糖値が高い状態が続き、からだに悪い影響がでて来てしまいます。
健康な人であれば、空腹時血糖値が100~109mg/dlの間で保たれますが、糖尿病の人の血糖値は、126mg/dl以上の値を示します。

 

糖尿病は、「サイレントキラー」とも呼ばれ、初期では自覚症状がほとんどありません。
進行した状態になると、尿の回数や量が増える、のどが渇きやすくなる、だるい、疲れやすいなどの症状が出てきます。
また、ケトアシドーシスと言って突然昏睡状態になることもありたいへん注意が必要です。

 

血糖値を下げるには

血糖値を下げて糖尿病のリスクを減らすためには、まずは適度な運動が必要となります。
ウォーキングをはじめとする軽い有酸素運動を生活の中に取り入れることで、血液中の糖分エネルギーに変えることがで
きるので、血糖値を下げることにつながります。
運動をする際には、水分を多くとることが大切です。

 

また、同時に食事の内容ととり方にも工夫が必要となります。
ごはんやパン、イモ類などの炭水化物をたくさん食べすぎると血糖値が上がるため、食べすぎには注意しましょう。
特に食事の最初に血糖値が上がりやすい食べ物を口にすると一気に上がることからも、食事の最初は懐石料理やコー
ス料理でイメージできるように血糖値が上がりにくい食べ物から口にすることもおすすめです。

 

反対に控えすぎで、炭水化物のかわりに質の良くない脂質を多くとってしまうことは本末転倒につながりますので、野菜
を多く取り入れたバランスよく食べることも必要です。
食事の一番初めに野菜を食べることにより、炭水化物の吸収を緩やかにすることができるので、食べる順番を野菜・海藻
類→肉や魚など→ごはんなどの炭水化物の順番に食べることを心がけることがおすすめです。
また、オリーブオイルをはじめ良質な油を摂取することもたいへん有益です。

食事はよく噛んで時間をかけて食べるようにすることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
お水などを飲みながら出来るだけよく噛んで、楽しみながら食事をすることを意識してみましょう。

 

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