認知症におすすめのビタミン栄養素は

2015年08月12日

健康人

 

最近の研究で体内で抗酸化栄養素の代表でもあるビタミンCと共に、βカロチンのビタミンAの栄養素が低いことは年齢を重ねるごとに認知症との関連が大きいことが報告されています。

良く知られるアルツハイマー病は認知症の共通する症状の1つといわれています。

 

認知症になることは本人はもとより家族や周囲にも中長期的に重い負担になることもあり、特に日本と比較して医療費が非常に高くつくアメリカでは報告書が発表されると新たな希望の可能性を見出したとして歓迎されているようです。

 

 

認知とアルツハイマーの現状:

最近の報告では65歳以上の8人に1人にあたる520万人の人において、認知症の典型的な共通症状であるアルツハイマー病をアメリカ国内だけでも患っていると報じ、更に65歳以上の死因の上位5位にそのアルツハイマー病は入っているとのことで、日本国内でも発症する人が増えているだけに注意が必要といえます。

 

 

報告された研究の概要:

軽度の認知症と診断された74人と、同様の年齢や性別に合わせた158人の体内におけるアンチオキシダント(抗酸化)レベルを測定。

抗酸化値測定の内容としては、ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、リコピン、コエンザイムQ10値がそれぞれ測定されました。

研究者らは軽度の認知症を患う被験者グループの方が他の158人のグループよりも共通点として、ビタミンCとβカロチンの数値が大きく低い状態にあることを発見。

また、ビタミンCが最も高いレベルと最も低いレベルを比較した場合、最も高い方が認知症に発展するリスクが71%も低い状態であることを報告しています。

更に、βカロチンについても、最も高いレベルの方が87%程度、認知症のリスクを下げることができるとのことでした。

結論として、研究者らは今回の研究でビタミンCとβカロチンが低いことと、認知症に関連性があることがいえると報告しています。

 

 

食べ物で補うビタミンC:

アスコルビン酸で知られるビタミンCはタンパク質からコラーゲンを合成したり、白血球を活発化させて免疫力を高めることで知られます。

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEをまとめてエース(ACE)の相性でも呼ばれている抗酸化ビタミン栄養素です。

食べ物では赤ピーマン、レモン、芽キャベツ、ブロッコリー、柿、キウィ、いちご等にビタミンCは含まれます。

 

 

食べ物で補うビタミンA(βカロチン):

眼や皮膚をはじめとする粘膜を正常に保とうとし、強い抗酸化作用を備える栄養素で知られます。

食べ物ではレバー類、うなぎ、モロヘイヤ、人参、アシタバ、ほうれん草、小松菜などにビタミンAは含まれます。

 

von Arnim CA, et al. J Abheimers Dis. 2012 Jun. 18

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