心臓や血管とビタミンDのサプリメント

2015年06月10日

光とリラックス

 

アメリカの臨床栄養ジャーナルが2014年7月23日に発表した研究報告(113-082602)によると心臓や血管とビタミンDが深く関わりがあるとされています。

 

心臓とビタミンDのサプリメントにおける研究はイギリスのアバディーン大学やニュージーランドのオークランド大学の医学部にある保健研究グループによるものです。

 

 

●心臓とビタミンDの関係:
同研究が執り行われた背景にはビタミンD栄養素が欠乏することが心不全や心筋梗塞など心臓の健康に影響をしていることがあり、スコットランド政府内社会保障が運営するアバディーン大学の協力を得て実態とビタミンDの効用や可能性を調査したものと説明されています。

 

研究では平均年齢60代以下の人々に毎日800IUのビタミンDと1000mgのカルシウムが入ったサプリメントを摂取するグループとプラセボ(偽粒)を摂取するグループに分けて1980年から2013年までの間の調査と1年間の追跡調査において情報を収集された分析結果です。

 

結論として導き出した内容はビタミンDのサプリメントの効用に関しては高齢の人における心臓障害の保護の可能性を示唆するものの、心筋梗塞を保護することにおいてのビタミンDが持つ効用の結論には至りませんでした。

 

 

●海外でのビタミンD:
海外においては近年のビタミンDの人気ぶりは目覚ましく、骨の健康からインフルエンザ、深いところではがんにいたるまでビタミンDの栄養素の効用や健康関係について研究が報告されています。また今年アメリカ中の注目を集めて人気となった報告として近年増加している自閉症はビタミンDの欠乏も要因の1つとしてアメリカの疾病予防センターか発表したことも人気に拍車をかけています。

 

今回の心臓に関しての研究に関わらず報告が世間に発表されると共にサプリメントにおいてもビタミンDの需要は増えており、ここ数年においては多くの販売網においてアメリカでは人気サプリメントの上位5位には入っているようです。

 

 

●ビタミンDの効用:
太陽のビタミンで知られるビタミンDは体内での蓄積は行えないものの太陽を直接20分程度浴びるだけでも体内で合成される経済的にも嬉しいビタミン栄養素です。

 

そのために太陽が昇ってから日中の間に20分程度でも外でお日様に当ることは精神的に有効なだけではなく、体内でもビタミンDの精製に役立つことから健康的な身体に必要と言えます。

 

残念なのは部屋にいながら窓越しでの日光浴ではつくられないということと、体内での蓄積が出来ない為にビタミンDの欠乏を防ぐためには日々の行動が必要ということです。

 

 

●食品で補給するビタミンD:
ビタミンDを含む食事では魚や肉類にとりわけ多く含まれています。それらの中で肝臓、卵やバターの乳製品にビタミンDが含まれています。

 

嬉しいことに加熱してもビタミンDはさほど失われない栄養素でも知られるために調理をした食事でも補給できます。

 

 

●ビタミンDのサプリメント:
欧米ではビタミンDに関わらず他のビタミンやミネラル以外も含めてサプリメントで補うことが人気で習慣となっていますが、そもそもサプリメントの必要がなければその方が理想ですし、経済的にもその方が良い訳です。

 

1992年開催第一回地球環境サミットでは、100年前の土壌に含まれるミネラル栄養素と比べて現在は世界でおおむね65~75%程度減少していると報告されている、食べ物自体に含まれる栄養素をはじめとする違いや注意点はありますが、まずは食事や普段の生活習慣の中でビタミンDや他の栄養素も補給することが大切です。
2014/09/06の更新版です。

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