水銀や重金属と妊婦と子供

2015年05月25日

食事

妊娠中の妊婦にとっての食事:

妊娠予定、妊娠中、授乳中の時期の女性にとっては自分だけの身体ではないために、人生の中でもとりわけ食べ物に気を使う時期といえるのではないでしょうか。

ましてや例えばアレルギー性の体質であれば、小麦アレルギーなら小麦に含むグルテンを控えたり、大豆や乳製品アレルギーでもしかりです。

 

魚に含む水銀や鉛の重金属と妊娠中や授乳中:

妊娠を予定、あるいは妊娠中の妊婦、授乳中の女性にはアメリカでは特に魚を食べることに制限を設けることがあります。

日本でもアメリカのそれには及ばないものの、意識をされるところも少なからず存在しますが、私たちにとって魚は大切な栄養源でもあり、何よりも先人から伝わる大切な和食の一部です。

1990年代にはアメリカで既に妊娠中の妊婦や授乳中の女性には、その期間中は魚を食べる回数を一週間に一回程度にとどめておくことをおすすめされる婦人科が多かったように思います。

近年では場所によって魚の収穫地域や魚の大きさによって水銀や鉛の重金属含有量も異なるという理由からも、汚染の進む海域や大きな魚、あるいは養殖の魚を避けたりと一定の基準をおすすめされるところも存在します。

 

水銀や鉛の重金属と国柄:

とりわけ妊娠中の妊婦や授乳中の女性において、魚に含まれる水銀や鉛などの重金属から受ける影響の評価は国よってさまざまではありますが、魚には良い点の方が多いという専門家の声もあり、結局は自らの判断にゆだねられることになるのではないでしょうか。

米国で血液検査を行った際に日本人の場合はアメリカ人に比べると水銀や鉛などの重金属の体内含有量が2倍に達することもあったり、日本国内でもマグロを多く食べる関東周辺地域の人の方が、以西の人よりも水銀や

鉛の重金属量が多いともいわれるようですが、マグロには身体に良い油で知られるDHAEPAオメガ酸フィッシュオイルも豊富に含んでいることからも、一概に決定できるものでもありません。。

 

より安心できる魚:

ご存知の方も多いとは思いますが、魚の種類や大きさ、海域によっても水銀や鉛をはじめとする重金属の含有量は異なります。

アメリカのある専門機関では寿司ネタの安全度ランキングなるものを発行するところもあり、その中にはより安全に食べたい魚の中には小さい小魚、青魚がランキングに入っており、反対に大きい魚や貝類はランキングの低い位置に定められていますが、妊娠中の妊婦や、授乳中の女性は少なからず心に留めている女性もいらっしゃるのかもしれません。

 

オメガ酸サプリメントと安全性:

婦人科の学会で報告された例として、魚に含まれるαリノレン酸でもオメガ3脂肪酸は健康的な身体に必要な油であることを認めた上で、妊娠を予定するカップル、妊娠中や授乳中の女性については慎重論が存在します。

アメリカらしいとも言えるかもしれませんが、その場合には水銀や鉛の重金属を除去したDHAやEPAのサプリメントをがおすすめされることもあります。

私たちの脳の60%以上は油で出来ていることからも、油が与える健康への影響も大きいといえます。

 

DHAEPAのオメガ3脂肪酸サプリメント:

日本でもDHAやEPAのオメガ3脂肪酸を含むサプリメントは人気も高いといえますが、サプリメントという文字が示す意味のとおり、食事で補いきれない場合の補足ですので、日頃の食事から摂取できる栄養素が最優先となることはいうまでもありません。

またそれらのサプリメントに水銀や鉛の重金属がどの程度含んでいるか、あるいは酸化していないかどうかは実際に噛んでみて苦味を体感するまではわかりにくいといえますので、それらの点も踏まえ、総合的に判断することが大切なように思います。

 

*この記事は2014/06/19の更新版です。

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