カンゾウ(甘草の根) Licorice Root

英語名「リコリス」としても有名

リコリス入りサプリメント

カンゾウとは?

英語でリコリス、漢字では甘草と表記する、中国北東部に自生するマメ科の多年草です。
漢方では昔から配合されています。
日本でも江戸時代には入ってきていたようですが、甘草の人気が出てきたのは1970年代頃と、その後には2008年の肝臓脂肪との関係についての研究結果が報じられてから、更に人気が上向いてきているようです。
最近はダイエットやビューティー目的でハーブティーにして飲むことが多いようです。(⇒説明の続き)

■含有成分概要:

フロロタンニン(ポリフェノールの一種)を主に含んでいる他、ヨード、アルギン酸、カリウムなどを含んでいます。

■豆知識:

肝臓の機能を高めて、有毒な物質を無毒化する働きがあると言われています。
ヨーロッパではC型肝炎の患者に対してグリチルリチン製剤の治験が行われており、週3回の投与で10%、週6回の投与で20%の患者が肝細胞障害の指標であるALT値が正常値まで低下したとの実験結果があります。
甘草は生の状態では香りが強めということもあり、乾燥をさせてからティーパック等の状態にして販売されることが多いように思います。

■自然界で貴重な存在:

自然界でのリコリスは厳しい環境下に置かれるほどに良質なハーブエキスとして成長することで知られるようです。
収穫するまでに4年程度を要することから、ヨーロッパやアメリカを中心とする国々では高値で販売されることが一般的で、生育の環境を変えたり、収穫時期を早めたりすることでアジア諸国では手ごろな価格での流通が増えた結果、一時期は需要が供給を上回ることとなり、品薄になった経緯があるようです。

■こんな方におすすめ:

健康を維持されたい方、胃やお口の中のの痛みにお悩みの方におすすめです。

■気を付けておきたいこと:

甘草エキスに関わらず、「You are what you eat」という有名な言葉からもわかるように健康の大前提は日頃から口に入れる食事に大きく左右されます。サプリメントはあくまでもその補助的な食品にすぎませんので、健康が気になる際にはまずは食事の内容を見直していただくことをお勧めいたします。

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